素敵に年を重ねるヒントが。樹木希林さんや白洲正子さんなどの芯の通った「言葉」4選
将来のことが不安になったり、いまの自分に迷いが生まれたり、自分らしくあるために悩んだり。ふとしたとき、いろいろな感情が湧いてきます。それなら、人生の諸先輩はどのように歩んできたのかを聞こう!そんな思いから生まれた、素敵に年を重ねるためのヒントが詰まった特集です。まずは、かっこいい女性たちの無二の言葉をお届けします。 【画像一覧を見る】
1/ 俳優 樹木希林
いつも「人生、上出来だわ」と思っていて、物事がうまくいかないときは「自分が未熟だったのよ」でおしまい。 樹木希林著『一切なりゆき ~樹木希林のことば~』文藝春秋より (初出は『PHPスペシャル』2016年6月号「『こんなはずじゃなかった』それでこそ人生です。」) 樹木希林/きききりん 70年代テレビドラマ『寺内貫太郎一家』『ムー』などの演技で話題を集め一躍人気俳優に。多数の作品に出演する傍ら、若者の自殺防止活動にも注力。潔く温かみのある“希林節”は多くの人の心に光を灯す。雑誌記事での言葉を集めた本書からのフレーズ。
2/ジャーナリスト 兼高かおる
去る者は追わず、来る者は選べ 兼高かおる著『わたくしが旅から学んだこと』小学館より 兼高かおる/かねたかかおる 31歳の時に始まった紀行テレビ番組『兼高かおる世界の旅』。62歳までの31年間で約150カ国を取材、知性とユーモアを兼ね備えた人柄でお茶の間を魅了した。旅から得た人生観を綴った本書では前を向く強さをこの言葉で表現。
3/ 作家、社会活動家 ヘレン・ケラー
「知識は力なり」という。 しかし私は、知識とは幸福だと思う。 ヘレン・ケラー著 小倉慶郎訳『奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝』新潮社より ヘレン・ケラー/Helen Adams Keller 1歳7カ月で視覚と聴覚を失う。アン・サリバン氏の教育を受けハーバード大学(旧ラドクリフ女子大学)に進学。卒業後は福祉活動に貢献、三度の来日も。23歳で書いた処女作の自伝に、知識を得て思考する喜びをこう著した。
4/ 随筆家 白洲正子
「人間」に年などありません。 若くとも一所にじっとしているならば、 それは既に老いたのです。 白洲正子著『たしなみについて』河出書房新社より 白洲正子/しらすまさこ 4歳で能に魅了され、14歳でアメリカ留学。幼時より先鋭的な感覚を持ち、30代から本格的に審美眼と骨董、文章を修業。伝統美を求め日本各地へ赴き、紀行文をライフワークとする。初期傑作からなる本書の白洲さんならではの一文。