Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

いま読みたいおすすめの本

配信

25ansオンライン

「僕は忘れたくない」ポストコロナをともに生きる名作

世界中で外出制限が続くなか、イタリアで一冊の本が緊急出版されました。著者は200万部のベストセラーと物理学博士号をもつ小説家ジョルダーノ。感染が広がり死者が急増した2月から3月のローマで、人や街がどう変化していったのかをつづるエッセイです。冷静な考察に満ちた本文に心が休まり、あとがきで情熱的に繰り返される「僕は忘れたくない」という言葉に、涙が止まらなくなるはず。今どう生きていくべきか考えたい、全ての人に手にしてほしい新たな名作です。

老人はかつて、少女の隣人だった 100年をめぐる英国「EU離脱後」小説

イギリスのとある村の療養施設。国民投票でEU離脱が決まったことも知らず、眠りつづけている101歳のダニエル。足しげく彼を見舞い、本を読んできかせるエリサベスは32歳の非常勤講師。少女時代を過ごした家の隣人がダニエルだった――。本や音楽、絵画の魅力を教えてくれた老人と、少女の交流を起点に、かつてない分断にさらされる英国の「現在」を描いた傑作小説です。戦争、若き日の恋、母子の確執。時代の変転を越えて続いていく人々の人生が、きっといとおしくなるはず。

この国の“深い魅力”とは? 「松岡日本論」の集大成

博覧強記と独自の視点で知られる著者の、「日本論の集大成」とされる本書。最大のテーマ「日本文化」についての語り下ろしということですが、新書の域を超えたボリュームが圧巻です。権力構造から集団主義、宗教観、芸術、そして「おもかげ」「うつろい」といった美意識まで、複雑でひとことでは表現できない日本という国の「スタイル」。目からうろこの発見も多く、興味を持った分野をさらに掘り下げたくなるような、芋づる式読書のスタートにぴったりな一冊です。

MAI TAKANO

【関連記事】