佐々木希、濱田岳、西島秀俊…朝ドラ&テレ東ドラマ“二刀流”ブームの謎
現在「ドラマプレミア23」で放送中の「ユーチューバーに娘はやらん!」(テレビ東京系)に佐々木希さんが主演しています。このドラマがスタートした翌日には、NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合)にも登場。そこから1週間、重要な役を演じました。 【写真】「日本一美しいです」 佐々木希さん、圧巻の“ドレス”姿を見る 「ドラマプレミア23」といえば、前クールの「じゃない方の彼女」(テレビ東京系)にも「カムカム」の役者たちが出演していました。濱田岳さんとYOUさんです。ドラマの中での関係性は「じゃない方」が実の親子で、「カムカム」ではヒロインの兄とヒロインの姑(しゅうとめ)。どちらにも抱擁シーンがあり、ネットでは「ここでもハグしてた」などと話題になったものです。
テレ東のドラマ力
いわば、朝ドラとテレ東ドラマの“二刀流”状態。そんなケースは他にもあります。昨年の10月まで放送されていた朝ドラ「おかえりモネ」(NHK総合)に出演していた西島秀俊さんは、「ドラマプレミア23」の「シェフは名探偵」(テレビ東京系)に主演。「おかえりモネ」の浜野謙太さんと「カムカム」の西田尚美さんは、「ドラマ24」で「スナックキズツキ」(同)に出演しました。 とはいえ、朝ドラと民放ドラマの掛け持ち自体は、珍しいことではありません。4年前には、佐藤健さんのケースが話題になりました。 朝ドラ「半分、青い。」(NHK総合)にヒロインの幼なじみで、知的かつ繊細な役で登場。一方、「義母と娘のブルース」(TBS系)では無学な楽天家という対照的な役を演じ、その実力が高く評価されたのです。 佐藤さん本人も「時間を縫って、同時に2作品の現場を経験して大変だった」としつつ、「時期が重なったことは“幸運だった”としか言えないし、ラッキーだなって」と振り返っています。 ただ、朝ドラとテレ東ドラマという組み合わせは珍しいものです。ではなぜ、こうした掛け持ちが相次いでいるかといえば、その背景には、テレ東のドラマ力向上があると考えられます。 民放キー局の中でも最も後発で、資金面なども潤沢ではないテレ東はかつて、隙間を狙ったようなバラエティー番組を得意にしていました。しかし、2005年に「ドラマ24」がスタートしたあたりから、ドラマにも力を入れ始めます。「モテキ」「勇者ヨシヒコと魔王の城」「孤独のグルメ」などがヒット。業界からも、役者たちからも一目置かれるようになりました。