札幌一筋17年、35歳が苦言「誰が引っ張っていくの」 J2降格に思い「僕は契約が切れる」
宮澤裕樹が厳しい指摘「なかなか1年で這い上がってくるのは簡単じゃない」
北海道コンサドーレ札幌のバンディエラ、MF宮澤裕樹が来季の去就について語った。J1リーグ第37節が12月1日に行われ、札幌はアウェーでサンフレッチェ広島に1-5で大敗。前日にJ2降格が決定したが、クラブ一筋17年の35歳は来季について「僕はもう契約が切れるのでわからないですけど」と言葉を濁した。 【実際の映像】「涙止まらない」J2降格決定も…札幌サポーターが掲げた横断幕メッセージ 前日には移動中の機内でJ2降格を知った。「でも受け入れるしかないなって感じでしたね。自力でというところを消してしまったのも自分たちですし、1年間トータルで戦ってきて、自分たちとしては難しい、厳しい状況だったので準備はしていましたけど、結果を見て残念だと思います」と神妙な面持ちで話した。 この日の広島戦では、2点リードを許した後半20分に途中出場。劣勢の展開を変えられず1-5で敗れ、「今日のゲームに関してはすごく残念だった」と苦言を呈した。「正直このチーム、誰が今後引っ張っていくんだろうなっていうのは素直に感じました」と、最後まで戦う姿勢が見られなかったことを嘆いた。 「うまくいっている時は誰でもできると思いますし、いい声をかけられると思いますけど、厳しい状況の時に、今日入ってからも、なかなか中で鼓舞する声だったり、なんとしてもっていうところが全体的に見られませんでしたから。そこはこのチームの問題だと思います」 来季は1年でのJ1昇格を目指して戦うことになるが、J2の厳しさをよく知るのが宮澤だ。「そういう自覚がある、なんとしてもっていう、うまい下手じゃなくて、そういう根本的な部分を持ってる選手が出てこないと、なかなか1年で這い上がってくるのは簡単じゃないかなと思います」と厳しい表情を見せた。 自身に去就については「僕はもう契約が切れるのでわからないですけど、自分がやりたくてもチームがっていうところはありますし」と言及。「最終戦が残っているので、そこに全てをかけて、1年間応援してくれた方々に対する姿勢だったり、僕自身のチームのために戦う姿勢は見せたいなと思います」とした。
FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo