千両役者が“舞台”復帰 近藤誠一「最低10万点」狙い届かずも堂々トップ/麻雀・Mリーグ
勝利者インタビューが始まるなり「こんなに残念なトップ、なかなかないんじゃないですかね?」と口にした。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月12日の第1試合で、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)が一時は8万点以上の持ち点としながら、後半にKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の猛追にあい、最後まで苦しみながら今期4勝目を獲得した。 【動画】頼れる近藤誠一、復帰戦勝利 この試合の対局者はU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、近藤、佐々木、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)の並びでスタート。近藤は東1局、満貫を鈴木へ放銃するも、東2局の親番で満貫をツモって、すぐにスコアを戻す。2本場まで連荘すると、この局では佐々木からリーチ・一発・ダブ東・三色同順・赤3・ドラの2万4000点(+300点)をアガってダントツに。低迷するチームを浮上させるべく、試合前には「最低でも10万点」と意気込んでいた近藤、その目標まで2万点足らずとなった。 しかし南場で佐々木が親で倍満をツモるなど6万点以上の加点をみせ、終わってみれば2着となっており、その衝撃から近藤は主役を奪われた格好となってしまった。近藤は随所でその猛攻を抑え込むべくテンパイにたどり着くも、追加のアガリには結びつかず。南4局は佐々木の満貫ツモを横目に、逃げ切りトップとなった。 5万点以上のトップは結果として十分。自身の今年初登板で上々の滑り出しとなり、チーム準優勝の原動力となった昨年の強さが戻ってきた。インタビューでも「どうしてもトップが欲しい場面だった、良かったんじゃないですかね、まずは」と、辛勝にも今後の手応えを感じる一言。照れながらお決まりのポーズもバッチリで、「久しぶりなんで照れまくってるんですけど、恐縮です」と笑顔。視聴者も「夢芝居最高です!」「次のご来店お待ちしております!」「嘘のない男まさにジェントル」と拍手喝采だった。 8チーム中最下位だったチームを救うべく「最低10万点」を狙い、そこまでの加点は次回以降の持ち越しとなったが、まずはしっかりトップ獲得。佐々木の猛攻にあっても譲らず、常に押し返そうとする姿勢もまた、復調を印象付けた。この日は達成できなかった10万点も、“夢舞台”と呼ばれる近藤の大きな麻雀であれば、いずれは達成される見込みも大きい。 【第1試合結果】 1着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)5万3600点/+73.6 2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3万4500点/+14.5 3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)6000点/▲34.0 4着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)5900点/▲54.1 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)