名古屋グランパス・稲垣祥「失望させてしまった」 魔の2分間…ミス絡みで2失点 ホーム最終戦で自滅敗戦
◇30日 J1第37節 名古屋0―3鳥栖(長良川競技場) スタジアムの上空にかかった虹は、名古屋グランパスにとっての「吉兆」とはならなかった。今季の集大成を示したかったホーム最終戦で、J2降格が決まっている鳥栖に自滅に近い3失点で敗北。MF稲垣祥は「プロとして責任を感じないといけない。岐阜まで来てくれた方々を失望させてしまった」と厳しい表情のまま視線を落とした。 グランパスにとって、「魔の2分間」だった。前半8分、自陣でDF三国ケネディエブスが左のDF河面旺成に出した短いパスが合わず、相手に奪われたところが失点の起点になった。同10分にも自陣でMF稲垣が右ストッパーのMF内田宅哉に出したパスがずれて、相手に奪取されたことが失点につながった。 戦い慣れた豊田スタジアムと違って、ややボールの走りが悪かったピッチだったとは言え、簡単なミスから開始10分で2失点。DF三国は「どこかで少し気の緩みが出ていたのかも」と言えば、MF稲垣は「いつもならしないようなミスが出た。時間帯も含めて、そういう(連続で)失点していたら、そりゃ勝てない」と反省した。 11月にルヴァン杯こそ制したが、J1での勝利は9月の磐田戦が最後。J1降格やACL出場権などが懸かっていない中で、これで直近5戦未勝利。今季残り1試合。横浜Mとの最終戦に向けて、DF三国は「来季につながるようなチームとしての結果を出さないといけない」と悲壮感を漂わせた。
中日スポーツ