「四季報」と「年収比較サイト」で年収に30万円差があり、どちらを信頼すべきか分かりません…。 掲載元によって年収に差があるのはなぜ?
就職活動中、企業に対する情報手段として四季報や年収比較サイトの活用があげられます。なかには、四季報と年収比較サイトに掲載されている同じ企業の年収が異なっていたという経験を持つ方もいるでしょう。 四季報と年収比較サイトは、それぞれの特徴を踏まえたうえで活用すると、企業の情報を集めやすくなります。今回は、四季報と年収比較サイトの特徴や、チェックポイントなどについてご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
四季報と年収比較サイトは使い分けることが大切
四季報と年収比較サイトのどちらかが正しいわけではなく、それぞれ特徴が異なるため掲載されている年収も変わっている可能性があるのです。 特徴を理解したうえで、必要に応じて使い分けることが大切です。今回は、四季報と年収比較サイトの特徴を比較しましょう。 ■四季報の特徴 四季報は、企業のさまざまなデータが確認できる書籍です。就職活動中は、就職四季報がおもに使われます。発行元の会社が企業へ行った調査やアンケート回答によるデータを基に作られている点が特徴です。 掲載料を企業側から受け取っていないため、「宣伝ではない客観的な情報」を得られる点がメリットといえます。記者評価項目には過去の不祥事や不振事業が掲載されていることもあり、一般的な企業広告ではチェックできないところも確認が可能です。 発行元の会社が決めている統一された基準で企業について書かれているため、同じ基準で比較したい方に向いているでしょう。ただし、書かれている情報が全て正しいとは限りません。企業によっては質問に対して無回答としているところもあるため、分からないところは自力で調べる必要があります。 ■年収比較サイトの特徴 「四季報」が企業の運営側に対するアンケートだとすると、「年収比較サイト」はユーザーからの口コミを基にした情報が多く掲載されています。ユーザーはその企業で働いていた社員のケースも多く、年収や社内の雰囲気など、よりリアルタイムの情報がサイトへ反映されやすい点がメリットです。 ただし、口コミの内容が偏っていたり、極端にいい、もしくは悪いものが記載されているときは、実際に働いた経験のないユーザーが勝手に書き込んでいる可能性があります。複数のサイトを比較して、情報に大きな差がないか確認することが大切です。 口コミ数にもよりますが、一般職から役職まで幅広い従業員の意見を確認できます。働いている側の視点で会社の情報を調べたい方におすすめです。