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ルオーと梅原龍三郎、松本竣介ら日本近代洋画家の共鳴。「ルオーと日本展」がパナソニック汐留美術館で開催

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美術手帖

 フランスの画家、ジョルジュ・ルオー(1871~1958)と、近代から現代までの日本の芸術家の作品から、両者の影響関係を読み解く「ルオーと日本展」が、 パナソニック汐留美術館で開催される。会期は5月9日~6月23日。  本展には、初めて国内にもたらされた《裸婦》(1908)や、コレクター・福島繁太郎が雑誌を通して紹介した《ピエロ》(1925)など、日本にゆかりのあるルオー作品が集結。また、《日本の武士》(1928頃)や《日本の版画に基づく習作》(1922以降)といった初来日作品も並ぶ。  1920年代、フランスに留学していた梅原龍三郎や里見勝蔵らは、パリで出会ったルオーの作品に衝撃を受けて購入し、日本で紹介される礎を築いた。また、ルオーは錦絵の模写作品を残したり、29年には福島繁太郎のパリの家を自ら訪問したりと日本美術に関心を寄せ、アーティストたちと親交を結んだ。本展の第1章では、こうしたルオーと日本の相互発見を、30年頃までの作品を中心に見ることができる。  第2章では、近代日本の画家たちによるルオーの受容にフォーカス。ルオーに影響を受けて主題や技法に変容を見せた里見勝蔵、梅原龍三郎、松本竣介、三岸好太郎、難波田龍起、林重義による選りすぐりの作品を展示する。  続く第3章では、戦後の日本におけるルオー評価とコレクションの広がりを紹介。1953年に東京国立博物館で開催されたルオーの大回顧展や、58年のルオーの死を機に、その日本での評価は確固たるものとなった。ここでは、戦後の日本で愛され所蔵されてきた晩年の作品を、関連資料とともに見ることができる。  そのほかにも本展には、白隠慧鶴や富岡鉄斎の書画、ルオーと共鳴する後の世代の作家や現代作家の作品も含め、国内外から約80点の作品が集結。時代やジャンルを超えたルオーの芸術の普遍性を見通すとともに、ルオーと日本の物語性豊かな接点に注目する。 ※2020年4月1日追記 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開幕日は5月9日へ延期。また、展示内容も一部が変更となる可能性あり。詳しくは公式ウェブサイトを参照

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