スーパーフードのスムージー ネスレ日本とファンケルが共同展開
ネスレ日本とファンケルは、スーパーフード入りスムージーを手軽に楽しめる「nesQino (ネスキーノ)」を新たな共同ビジネスとして展開する。 「ネスキーノ」は、専用ブレンダー「Q-Cup(キューカップ)」とサッシェ(小袋)入りの粉末を組み合わせたものでネスレが開発した。17日から、ネスレ通販オンラインショップ、ファンケルの通信販売と一部のファンケルの直営店舗で販売する。 10日発表したネスレ日本のグンター・スピース常務執行役員Eコマース本部長は「ボタン1つで世界のスーパーフードを最高のおいしさでスムージーなどのドリンクがつくれる」と胸を張る。 つくり方は、スーパーフードの粉末とベースの粉末を1袋ずつ選び、約200mlの水とともにQ-Cupで混ぜ合わせてボタンを押して約2分待つと、スムージーなどのふわっとした食感のドリンクが楽しめるようになっている。 Q-Cupは女性が利用しやすいように700gの軽量設計で、専用アプリをダウンロードすれば25~55℃の範囲で好みの温度への加温も可能。ホット・コールド兼用で、ボタンを1秒押すとコールド、3秒押すとホットができるようになっている。 スーパーフードの粉末は、スーパーフードの専門家が監修しネスレとともに世界中から厳選したものを原料に使用。ゴジベリー(クコの実)・チアシード・アセロラ・クランベリー・アーモンド・スピルリナを原料とした6種類をラインナップしている。 ベースの粉末はスムージー(アップル・洋梨・バナナ)・ミルク(ミルク・シリアル)・オーツ(オーツ麦・ライス・ミルク)の3種類を品揃えし、スーパーフードの粉末と組み合わせることで18通りの味が楽しめるようになっている。
販売価格は、スーパーフードの粉末が1箱(5袋入)税込1080円、ベースの粉末が1箱(5袋入)税込540円。両社の通販ではQ-Cupが無料利用できるコースで販売していく。 今後は「ネスキーノ」用の粉末を両社共同で開発することも検討していく。 ファンケルによると、サプリメント市場は2010年から右肩上がりに成長し20年には9200億円強を見込む。 ファンケルはさらなる市場拡大に向けて、ネスレ日本と17年からサプリメントユーザーの裾野拡大に取り組んでいる。 ファンケルの若山和正上席執行役員健康食品事業本部事業本部長は「これまでネスレ様が持つイノベーション的な技術力とファンケルが持つ製剤開発技術を組み合わせて全く新しい商品・サービスに努めてきた。ネスキーノの共同展開はその取り組みをもう一歩進めて自然なものから健康になるといったようなものに取り組んでいきたい」と意欲をのぞかせる。