ex JAYWALK 中村耕一、覚醒剤取締法違反は「僕自身が一生背負っていかなくてはいけない問題」
僕自身が一生背負っていかなくてはいけない
──中村さんは2010年に覚醒剤取締法違反で逮捕されましたが、作品ではその部分も正面から描かれています。 中村 そこは僕自身が一生背負っていかなくてはいけない問題。「向き合いたくない」みたいな意識は一切ありません。 ──出演の決め手は、結局、台本が面白かったということになりますか。 中村 それが大きかったけど、僕自身としても映画に興味が出てきたという面はありました。結局、音楽の話になっちゃうんですけど、映画の中で演じることによって、なにか歌に反映させられたらいいなと思ったんです。シンガーあるいはアーティストとして、あわよくば今までなかったものを手に入れられるかなと。ちょっとした歌のスキルとかでもいいんですけどね。 日比 実際、映画に出たことで歌は変化しました? 中村 どうだろうな……。反映されているかどうか、自分でははっきりとわからないです。でも、逆に「何も変わっていない」ということはありえない。何かしら影響は受けていると思いますよ。歌い手としての僕の理想は「上手いですね」って褒められることじゃないんです。「あいつの歌、ホントいいよな」ってしみじみと言われることなんです。その差は結構自分の中で大きいんですよ。欲深いって思われるかもだけど、少しでも「あいつの歌、いいよな」って言われるシンガーになりたいという気持ちが年を取っても変わらずありますから。 【後編】ex JAYWALK 中村耕一「諦めない。事件を起こした僕が諦めてしまったら元も子もなかった」は下の関連記事からご覧ください。 【写真】中村耕一&日比遊一監督の撮り下ろしカット【6点】
小野田 衛