「星供大祈祷」江戸時代以来?の復活を果たした理由とは… 七夕の夜、星に向かって祈る護摩だき
長野県諏訪市四賀の仏法紹隆寺で七夕の7日、星に向かって祈る護摩だき「星供大祈祷(ほしくだいきとう)」があった。本堂前に僧侶の読経が響く中、檀家(だんか)らの願いを込めた炎が夜空に立ち上った。 【写真】「北斗曼荼羅」はこちら 高島藩主が星に祈りをささげる際に使われたとの記録が残る
江戸時代に描かれた寺所蔵の掛け軸「北斗曼荼羅(まんだら)」の修復が完了したのを祝って寺が企画。岩崎宥全(ゆうぜん)住職(46)によると、同寺での星供大祈祷は江戸時代に諏訪高島藩主がしたのを最後に記録がなく、「100年以上ぶりではないか」と言う。
今回は七夕にちなんで、願い事の短冊を付けたササを四方に立てた。岩崎住職は「家族仲良く健康でいられますように」「ぶどうをいっぱい食べたい」などと檀家や地元の保育園児が書き込んだ短冊を炉にくべ、成就を願った。
松本市から訪れた図書館司書、諏訪優太さん(23)は長寿を祈願。「徐々に空が暗くなる中、炎が明るくなり雰囲気があった」と話していた。