ベランダから転落危機の女性、男性2人が協力し救出 腕つかみ支え続ける 千葉・市川消防局が感謝状
マンションのベランダから転落しそうになった20代の女性を助けたとして、市川市消防局はいずれも千葉県市川市在住で会社員の黒木優さん(38)と渡辺大輔さん(41)に感謝状を贈った。 同局などによると、2月14日夜、同市内で犬の散歩をしていた渡辺さんはマンションの3階で、ベランダの手すりからぶら下がり落ちそうになっている女性を目撃した。とっさに現場に駆け寄り、女性の家族から助けを求められたマンション住人の黒木さんと協力。救急隊が到着するまで女性の腕をつかみ支え続けた。 2人は救急隊が到着するまでの約5~10分間、それぞれ女性の腕をつかみながら励まし続けた。女性がなぜ転落しそうになっていたのかは分かっていないが、その後女性はけがもなく救出されたという。 本住敏消防局長は「コロナ禍で人と人とのつながりが希薄になっている中、連携した勇気ある行動で人命が救われた」と感謝。黒木さんは「力になれて良かった」、渡辺さんは「体が先に動いて必死だった。ご家族も必死に救おうとしていたので、一助になれて良かった」と語った。