「彼はSBなのか、司令塔なのか?」冨安健洋、負傷交代でも伊メディアから高評価!「ボールを持つたびに…」
「溌溂として活発、相手を抑えていた」
ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督が、冨安健洋が負傷したことで日本代表での起用法に怒りを表したのは、それだけ背番号14がチームに欠かせない存在だからだろう。 【動画】「ありえないトリックだ」冨安健洋が披露した華麗なテクニックはこちら 冨安は4月3日のセリエA第29節インテル戦で、前半34分に負傷でロレンツォ・デ・シルベストリとの交代を余儀なくされた。チームは0-1で敗れている。 ボローニャは前半31分、右サイドの後方のスペースをアレッサンドロ・バストーニに突かれ、クロスに合わせたロメル・ルカクに先制を許した。そしてゲームが再開されて30秒、冨安はベンチに交代を要求。ピッチに倒れこみ、そのままデ・シルベストリと交代した。 『TUTTOmercatoWEB』は、試合後の採点で及第点を下回る5.5点をつけ、「ゴールは彼のサイドから生まれた。ただ、まさにこの場面でケガをして交代」と評している。 だが、衛星放送『Sky Sport』や『Sport Mediaset』、ウェブサイト『caciomercato.com』は、及第点の6点と評価。caciomercato.comは「負傷交代するまでは及第点の試合をしていた」と報じた。 『Gazzetta dello Sport』『Corriere dello Sport』の両紙は、さらに上回る6.5点と高く評価している。 『Gazzetta dello Sport』紙は「失点後1分で負傷交代。それまで? 溌溂として活発、相手を抑えていた」と称賛。失点場面については「アシュリー・ヤングについており、バストーニはスコフ・オルセンに任せていた」と、冨安に責任はないと指摘した。 また、『Corriere dello Sport』紙は「彼がしているのはSBなのか、レジスタ(司令塔)なのか?当然の質問だ。ボールを持つたびに、彼は動きをつくるからである」と賛辞を寄せた。 「答えは、彼はどちらの役割もうまくこなす、だ」 プレー時間が30分強にとどまり、チームは失点して黒星を喫した試合でも、高い評価を受けた冨安。まずは負傷に関する詳報が待たれるが、大事でないのを願うばかりだ。 構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部