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Gショックはビジネスシーンをめざす 「生活の道具に」石津祥介氏

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NIKKEI STYLE

《石津祥介のおしゃれ放談》G-SHOCKの秘密(下)

 衝撃に強いタフな時計の代表格であるカシオ計算機の腕時計G-SHOCK(Gショック)は、これまでアウトドアやオフの場でのニーズが主体だったが、最近はビジネスシーンでの着用例も目立ち始めた。従来型の腕時計の市場がスマートウオッチやスマホに侵食されつつあるなかで、Gショックは今後、どんな個性を打ち出して存在感を高めようとしているのか。さらには、時計そのものに対する消費者のニーズはどのように変容するのだろうか。前回に続き、服飾委評論家、石津祥介さんが、カシオ計算機の時計企画統轄部商品企画部の泉潤一さんとテレビ会議で語り合った。 【映像・写真はこちら】G-SHOCK、さらなる進化の道は

■ビジネスシーンに合わせやすい「薄型」「メタル」モデルも

 ――最近、Gショックは年間100モデル以上の新作を出していますね。アーティストとのコラボなど限定品もコレクターに人気です。歴代モデルでもっとも売れた商品はどれですか。  泉「Gショックは2017年に世界累計1億個を出荷しました。その中でも特に人気が高いマスターピース(傑作)が、1995年に生まれた6900シリーズです。このモデルはファンの間では『3つ目』と呼ばれています。丸形で、3つの目玉(インジケーター)があり、大型のフロントボタンがある独特のデザインです。この6900をベースにデザインした商品群は多いんですよ」  ――男性用時計の売れ筋では近年、小径・薄型モデルが台頭しています。Gショックでは分厚くて大きい商品が引き続き人気ですか。  泉「Gショックといえば、ゴツゴツしてボリュームのある商品がラインアップのほとんどを占めていました。ただ、ご指摘のように近年は薄型ニーズが高まっているので、GA-2100という薄型モデルを投入しました。今のところ大変好評です」  石津「どのくらい薄いの」  泉「定番のビッグケースは17mm~18mmほどです。こちらは11.8mmとアナログとデジタルのコンビでは過去最薄です」  ――これならビジネススタイルにも合いそうですね。  泉「ビジネスに合わせることを意識して、樹脂で覆うタイプではなく、外装パーツをメタルにしたラインを強化しています。Gショックは派手なので今まで着けたことがない、といったお客さまにも手に取ってもらえるようになりました」  ――仕事の装いは今後、ますますカジュアル化が進みそうです。Gショックには追い風でしょうね。  泉「はい。以前は、Gショックを着けて会社に行くのはさすがにダメだろう、と考える方も多くいたようです。でも、職場のスタイルが多様化して、今は逆にGショックが『ハズしのアイテム』として使われることが増えましたね」  石津「コロナ禍で巣ごもりしている人たちは今、アウトドアライフに憧れるているはずです。これが収束すれば、広い意味でのスポーツ時計が生活スタイルに浸透していくでしょう。でもね、カシオさんなら、これが時計なの?って驚かせるようなものを出してほしいよね。そこまでしないと、時計の需要をスマートフォンに持って行かれてしまう」

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