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【アジア最前線:韓国 #4】降格圏内に沈む名門・水原三星に何が起こっている?

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SOCCER KING

かつては国内で最も人気のある“Kリーグの顔”だった

 Kリーグ屈指の名門クラブは凋落の一途をたどるのだろうか。水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスが、クラブ史上初の降格の危機に追い込まれている。  Kリーグは今シーズンもスプリット・システム(ホーム&アウェイ総当りのレギュラー戦を終えたあと、上位6チームと下位6チームによる順位決定ラウンドを行う)を採用しているが、水原三星はレギュラー戦22試合を終えて5勝6分け11敗の勝ち点21で11位と低迷。5試合制のファイナル・ラウンドでは7~12位で構成されたBグループ行きとなってしまった。  前回のコラムで紹介したとおり、今シーズンは尚州尚武(サンジュ・サンム)のKリーグ2への自動降格が決まっているため、Kリーグ1から2部へ降格するのはリーグ最下位のチームのみとなる。水原三星は9月26日に行われたファイナル・ラウンド第1節のFCソウル戦に勝利して順位を9位に上げたとはいえ、Bグループに属するのだから降格圏内にあるのは間違いないだろう。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の常連で、今シーズンもヴィッセル神戸などと同じグループGを戦うクラブが、もはやACLどころではない危機に直面しているのだ。  かつては国内で最も人気のある“Kリーグの顔”だった。韓国が世界に誇る大企業サムスン電子を親会社にして産声を上げた水原三星は、1996年にKリーグに加盟。1年目でリーグ準優勝を果たし、1998年には創設3年目にしてKリーグ制覇を成し遂げた。以降もリーグ優勝を3回(1999年、2004年、2008年)、FAカップ優勝を5回(2002年、2009年、2010年、2016年、2019年)経験している。ACLの前身であるアジアクラブ選手権も2度(2001年、2002年)制覇した。  初代監督にキム・ホ、2代目監督にチャ・ボムグンと、韓国サッカー界の名将たちが指揮官の座に就き、GKチョン・ソンリョン(現・川崎フロンターレ)、DFイ・ジョンス(元鹿島アントラーズ)、MFキム・ナミル(元ヴィッセル神戸)、FWアン・ジョンファン(元横浜F・マリノス)など、豊富な資金力をバックに韓国代表クラスの選手を次々と獲得。その豪華さから、「レアル・スウォン」と呼ばれた時期もあった。  ただ、現在のチームに当時の面影はない。MFのヨム・ギフンやキム・ミヌ(元サガン鳥栖)といった代表経験者はいるものの、かつてのような大型補強に乗り出すことはなく、今シーズンはチーム唯一の現役韓国代表選手であるホン・チョルを蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)に奪われている。7月には2019年シーズンから指揮を執っていたイ・イムセン監督が成績不振を理由に辞任し、後任としてクラブの生え抜きで韓国代表のコーチ歴もあるパク・コナを新監督に迎え入れた。

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