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歌舞伎町の黒服を経て“辞めさせ屋”に……開成卒の30歳起業家が明かす「退職代行ビジネスの裏側」

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文春オンライン

「辞めるか続けるか」を人は決めてほしがる

 振り返れば、岡崎は“辞める人生”を地で歩んできた人間と言えるかもしれない。そしてたどり着いたのが、「誰かが辞める手伝い」をする仕事だった。  岡崎の過去のツイートにはこうある。〈「やめ癖がつく」とかよくわからんワード言うなぞのおっさんいるけど、何かしらやめる理由があるなら何度でもすぐにやめるし、それを癖とか性癖みたいに言われてもな。意思決定を「癖」でやってるわけねーだろ。やめる理由があればいつでもやめるし、続ける理由があれば続けるし、それだけの話なのにね〉 「いまの仕事でも、退職代行という業務の性質上、辞めるのは全然いいんだよ、辞めたいときに辞めていいんだよというふうに発信します。とはいえ、続けないと達成できないものも間違いなくあるとも思うんです。その道で上り詰めたいんだったら、どんなに嫌なことがあってもそこで走り続けないといけない。  よく『辞めるのと続けるのと、どっちがいいんでしょうか』と相談されるんですけど、どっちとも言えないんですよね。でも、けっこう人は決めてほしがるんです。どっちがいいのか僕なんかにわかるわけないから、自分で決めるしかないよってほんとは言いたいんですけど、退職代行モードのときは、『辞めたいなら辞めましょう。大丈夫です、あなたのせいではありません』って言ってます(笑)」

起業して「開成バイアス」の存在に気付いた

 岡崎は起業して、「開成バイアス」の存在に気付いたと話す。「初対面の人でも、人によっては開成と聞いて『あっ、そうなんですね』と僕を見る目が変わるんです。それまで圧倒的に胡散臭そうに、なんだこいつみたいな感じだったのが、開成卒とわかった瞬間、もしかしてユニークで面白い人なのかなみたいな、見方が変わるのを感じ取れる瞬間があるんです。そんな時、開成を出ておいて良かったなと思いますね」  一方で、開成時代の友人たちの進路や仕事には、全く興味がないという。「自分と他人はもちろん違うし。当時も今も、そんなに同級生と会うことってないので、あんまり話も入ってこないんです。ただ、今の状況に満足しているかと言われるとそうではなくて、シンプルにもっとお金ほしいとは思ってます」 「すげえ恥ずかしい話なんですけど、ZOZOの前澤社長が月に行くとか言ってるじゃないですか。僕、月なんか全然行きたくないんですけど、そこは悔しいんです。なんで前澤社長は行けるのに僕は行けないんだろうって。退職代行とかいうしょっぱいビジネスで何言ってんだって感じなんですけど。  だから、僕も月へ行けるぐらい稼いで、その上で『月とかだるいから、別に行かねえし』なんてことを言ってみたい。そのためにもうちょっと、自分は稼ぐためのステップを踏んでいかないといけないなと思っているので。一応、ビジネスというカテゴリーに足を半歩ぐらい踏み入れた感じなので、そこでもうちょっと頑張ってみたいなと思ってます。……もしかしたら、ボクサーの時みたいに、口だけでやらないかもしれないですけれど」

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