SAGA久光スプリングスが3―0発進 冴えた深澤めぐみの決定力 14日の準々決勝で埼玉上尾メディックスと激突【バレーボール全日本選手権】
◆バレーボール天皇杯・皇后杯全日本選手権女子2回戦 SAGA久光スプリングス3―0KUROBEアクアフェアリーズ(13日、Asueアリーナ大阪) 2021年度大会以来、3大会ぶりの優勝を目指すSAGA久光がストレート勝ち(25―21、25―20、25―20)で初戦を突破した。 ■新ユニホームで3人娘がかわいい~~ポーズ【写真】 3セットいずれも終盤まで拮抗(きっこう)した展開ながら、スパイカー陣の打力を生かして押し切った。オポジットのステファニー・サムディ(26)とともにオフェンスの中心となったのは深澤めぐみ(21)だった。 入団3シーズン目の今季はリーグ戦の途中からスタメンに定着しており、レフト側からの攻撃を中心に存在感を発揮している。「彼女は特に悪いシチュエーションの時、決めてくれる」と酒井新悟監督(55)も深澤の決定力を高く評価。この日も、後方からのトスを難しい体勢から打ち抜いて得点につなげた。 「点数を取ることが私の役割。酒井監督からも『最後の1点』を取る大事さを言われていますし、ポイントでしっかりと決められる選手になりたい」。今季たびたび口にしている決意を、リーグ戦とは使用球が異なる全日本選手権のコートでも実践した。空いたエリアへ軟打を落としたり、ストレートコースに打ったりするなど相手デイフェンスの動きを見て、的確に打ち分けた。
次戦はリーグ上位相手
初戦のこの日は、より多くの選手をコートに立たせようという首脳陣の意図も垣間見えた。ミドルブロッカーでは途中出場の渡邊彩(33)が得意のブロード攻撃を要所で決めるなどセッター栄絵里香(33)との息の合ったコンビネーションを披露。深澤とレフト対角を組み、堅実なフロアディフェンスが光った中川美柚(24)に代わってコートインした北窓絢音(20)も第3セットの24―20から、相手のブロックを利用して巧みに得点し、試合を終わらせた。 14日の準々決勝で相まみえる埼玉上尾メディックスとは今季リーグ戦で1勝1敗の五分。SVリーグ上位の守備力と組織力を誇り、リーグ戦では7位(10勝8敗)のSAGA久光を上回る3位(12勝4敗)の好位置につけている。地元佐賀で優勝した10月の国民スポーツ大会(国スポ)に続く「今季2冠目」を狙うSAGA久光にとって最初の関門となる。 【#OTTOバレー情報】
西日本新聞社