一周忌となるクリスマスイブまであと1カ月半 虹の橋を渡ったハンターに寄せる思い
街に華やかなイルミネーションが灯る季節がやってきました。クリスマスの準備は年々早まっていて、ハロウィーンの終了直後からクリスマス関連のイベントやキャンペーンのお知らせが届くようになりました。 我が家にとって、昨年からクリスマスはこれまで以上に特別な日となりました。昨年の12月24日の夜にハンターが虹の橋を渡って行ったからです。
クリスマスイブの日
あの夜のことはいまでも鮮明に覚えています。午前中、『動物医療センター赤坂』へ点滴に行って、午後はずっと私のひざの上にいたハンター。夜8時頃、夫が帰宅してから私は少しだけウィスキーを飲んで、一瞬だけクリスマスらしいことをしたものです。 ハンターはフローリングに降り、ソファーの角やダイニングテーブルの脚に頭をぶつけながらリビングを走り回っていました。明らかに異常な行動でしたが、それが旅立つ前のハンターからの報せだとは考えていなかった私でした。 「寝るよ」と夫がハンターを抱っこして寝室に連れて行き、私も寝る準備をして少し遅れてベッドに入ったところ、ハンターはまたスピード感あふれる動きで私たちの足元めがけて移動をしたのです。 「ハンちゃん、落ちちゃうよ」と夫と私の真ん中に寝かせて、まさに“川の字”で就寝したのです。そのとき、ハンターの体に右手を添えていましたが、抱っこはしてあげられなかった。その後悔は、もうすぐ1年が経とうとしている今でも拭い去ることはできません。
後悔は今も
ブラックタン2匹とレッド1匹だけで、首輪をつけず、寒空の下を歩いているところを愛犬家の女性に見つけていただき、保護団体を通じて、それぞれ別々の家で暮らすことになった3匹。 それから10年。時折、他の2匹のママから可愛い画像と共に近況を知らせてもらっていたのですが、ハンターと同じ保護団体さんのお世話になり、推定年齢で2歳上の一騎くんは元気いっぱいに暮らしていました。 なぜ年下のハンターが先に……? 私の飼い方がいけなかったの……? この自問自答もこれまで何度したかわかりません。 いまでもハンターが最期に着ていたグレーの洋服を自分の枕元に置き、「ハンちゃん、おはよう」「ハンちゃん、ありがとう」「ハンちゃん、おやすみ」と一日に何度も声をかけています。 スマホに保存されているハンターの画像は、どれも本当にかわいくて、かわいくて……。私にとって“初めての保護犬”でもあったハンターとは、ずいぶん一緒に取材を受けたものでした。