”泣こよかひっとべ!!”方言の魅力を伝える作家
保育園や小学校で子ども達に昔ながらの鹿児島弁を伝える児童文学作家の植村紀子さん(61)。数々の本やカルタを世に出し、鹿児島弁の魅力を伝え続けています。原動力となっているのは、先月亡くなった日本を代表する詩人と長年続いた交流でした。 方言の魅力を伝える作家 ※動画では途中から植村紀子さんが鹿児島弁でのナレーションをしています (鹿児島弁のイントネーションをぜひ、お楽しみください)
■”泣こよかひっとべ!!”保育園の子供たちに伝える鹿児島弁
植村紀子さん(61)。鹿児島市に住む児童文学作家です。保育園の子ども達に伝えるのは、そう、鹿児島弁のおもしろさ。 (植村紀子さん) 「こいも(これも) そいも(それも) あいも(あれも) どいも(どれも) おいも(芋)ー!」 (園児) 「楽しかった」 (山下香キャスター) 「嬉しいときは、なんて言う?」 (園児) 「うれしか!」 (園長) 「ほとんど職員も私も鹿児島弁で会話することが少なくなってきたので貴重な時間」
3日後、今度は薩摩川内市の小学校でも…。 (植村紀子さん) 「ごわす(です)とかいうのが鹿児島弁じゃないの?違う、違う、それも鹿児島弁だけどこのメロディの上がり下がりが、ああ同じ県の人じゃないかなと懐かしいなという気持ちになる」 イントネーションの特徴や若い世代はあまり使わなくなった昔ながらの鹿児島弁を紹介。すると… (児童) 「家の犬はいつも静かにいじめられてぐらしか(可哀想)」 (植村紀子さん) 「ぐらしか!よく知ってたね」 子ども達も鹿児島弁を使ってみたくなったようです。 (児童) 「好きです 鹿児島弁」 (児童) 「他のところと少し違っていいなと思います」
■植村さんが作家を目指したきっかけには・・・あの日本を代表する詩人が!!
各地へ出向いて鹿児島弁の魅力を伝える植村さん。普段の仕事場は、自宅のダイニングテーブルです。これまで10冊以上の本を世に出してきました。代表作「鹿児島ことばあそびうた」はシリーズ化し、20年で3冊出版。ふと思いついた鹿児島弁をメモに書き留め、似た響きの言葉を探すのが習慣になっているそうです。9月に出た新刊から1編、朗読してもらいました。