【公開20周年】宮﨑駿監督「ハウルの動く城」金曜ロードショーでノーカット放送
公開20周年を迎えた「ハウルの動く城」が、日本テレビ系「金曜ロードショー」で、2025年1月10日にノーカット放送されることが決定した(※放送枠40分拡大)。 2024年11月20日で、公開から20年となった「ハウルの動く城」は、宮﨑駿監督が「千と千尋の神隠し」に続いて手がけた作品。ベネチア国際映画祭オゼッラ賞受賞をはじめ、米アカデミー賞ノミネートなど、国内外で高い評価を受けた。 原作はイギリスのファンタジー作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが発表した「魔法使いハウルと火の悪魔」。原題「Howl's Moving Castle」となっており、この原題を見て「城が動くって面白い」と宮﨑監督が惹かれたことから製作が決まったそう。宮﨑監督は、まず作品の主役ともいうべき動く城のデザインから作業を始めた。ところが、城のデザインに悩み、鈴木敏夫プロデューサーと話しながら大砲や屋根、煙突などを描き完成したのが、映画の中の“動く城”。足はニワトリの足と戦国時代の足軽の足で悩み、ニワトリの足にすることになったそうで、メカ(機械)とも怪物ともつかないユニークな城となった。 ストーリーはヒロインのソフィーと魔法使いのハウルの恋が中心に進んでいく。しかし、ハウルの弟子の身寄りのない少年マルクル、暖炉に居て城を動かす火の悪魔カルシファーたちと共同生活をしていくうちに、家族になっていく一種のホームドラマでもあると言えるだろう。物語が進むにつれ、かかしのカブや、魔法使いの使い犬ヒン、そしてあの人までもが……ハウルの家に住みついていく。 なお、現在ジブリパークでは「ハウルの動く城」をモチーフとした初の「ウィンターイルミネーション」が開催。“ジブリの大倉庫”の大きなガラス壁面が、アニメーションのコマ送りのような演出で、ライトアップされている(2025年2月3日までの予定)。 【「ハウルの動く城」あらすじ】 18歳の少女・ソフィーは、長女として亡き父の残した帽子屋を一人で切り盛りしてきたが、それは決して彼女の望んだ生き方ではなかった。 ある日、出征兵士でにぎわう町中でソフィーは兵隊にからまれる。その窮地に救いの手をさしのべたのは通りすがりの美青年。彼は不思議な力でそのまま空へと舞い上がり、ソフィーを束の間の空中散歩にいざなうのであった。夢のような出来事に心奪われるソフィー。 しかしその夜、ソフィーは、店を訪れた荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳のおばあちゃんに姿を変えられてしまう。このままではいられない!意を決して荷物をまとめて荒地を目指すソフィー。夕暮れ迫る荒地を歩いていると、その向こうから、目の前に奇怪な形をした「ハウルの動く城」が姿を現したのだった……。 【「ハウルの動く城」スタッフ&キャスト】 脚本・監督:宮﨑駿 原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 音楽:久石譲 声の出演:倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、大泉洋、原田大二郎、加藤治子ほか 【今後の放送ラインナップ】 ◆12月13日「アナと雪の女王 家族の思い出」 「美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント」※地上波初放送 ◆12月20日「ホーム・アローン2」 ◆1月3日「ライオン・キング」本編ノーカット ◆1月10日「ハウルの動く城」ノーカット