メジャー断念で…国内移籍を選んだFA戦士(3)球団初の”FA獲得”に
MLBでは、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が球界を席巻。NPBからも毎シーズンのように海を渡っており、今季も佐々木朗希、小笠原慎之介、菅野智之らがMLB挑戦を決断している。一方で、FA権を行使してメジャー挑戦を目指したが、断念した選手もいる。ここでは、最終的に国内球団への移籍を決断した選手を紹介したい。
稲葉篤紀
・投打:左投左打 ・身長/体重:185cm/94kg ・生年月日:1972年8月3日 ・経歴:中京高 - 法政大 ・ドラフト:1994年ドラフト3位 北海道日本ハムファイターズにとって初めてのFA獲得選手となった稲葉篤紀。FA宣言当初はメジャー移籍を目指していたが、結果的に国内移籍となった。 法政大から1994年ドラフト3位でヤクルトスワローズに入団。プロ2年目に外野のレギュラーを奪取すると、2001年には打率.311、25本塁打、90打点の好成績で初のベストナインを獲得した。 翌年以降はやや成績を落とすも、2004年は打率.265、18本塁打と復調。同年オフにメジャー移籍を目指し、海外FA権を行使した。 しかし、メジャー球団からオファーはなく、獲得に乗り出していた日本ハムへ移籍した。 移籍2年目の2006年には自己最多の26本塁打を放ち、ベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞。翌2007年には打率.334、176安打、17本塁打、87打点の好成績を残し、首位打者と最多安打の打撃2冠に輝いた。 その後も主力選手として長らく活躍し、2013年はコーチも兼任。選手専任に戻った2014年限りで、惜しまれつつも現役を引退した。
ベースボールチャンネル編集部