動画生成AI「Sora」爆速レビュー 50本生成して分かった、得意なこと・苦手なこと
12月9日(現地時間)に、米OpenAIが一般提供を始めた動画生成AI「Sora」。リリース当初はアクセス集中により一部ユーザーが利用できない状態だったが、10日(日本時間)正午すぎから徐々に利用可能に。記者も使えるようになったので、いくつか思い付いた動画を生成してみた。 【元記事で動画を確認する】
おさらい、Soraでできること
まず、Soraの機能や利用条件を整理しておく。SoraはChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」(月額20ドル)と「ChatGPT Pro」(月額200ドル)の利用者向けに提供。Plusユーザーは解像度480pか720pで、長さ5秒の動画を最大50本/月まで生成できる。ChatGPT Proユーザーは解像度480p、720p、1080pかつ、長さ5秒~20秒(5秒刻みで選択可能)の動画を最大500本/月まで、並行して5つまで生成可能。 Proの場合、生成できる動画のアスペクト比率は16:9、1:1、9:16。1つのプロンプトに対し、最大4つまでのバリエーションを同時に生成できる機能も搭載している。 単に動画を生成するだけでなく、気に入ったシーンを分離し、その差分を生成し尺を伸ばす「Re-cut」、1つの動画をシーンごとに分割してそれぞれプロンプトなどで調整できる「Storyboard」、動画がループするよう編集してくれる「Loop」、2つの動画を混ぜて1つの動画にする「Blend」、動画内のモデルはそのままにしてモノクロ写真風やペーパークラフト風など動画のスタイルを変える「Style presets」といった機能も用意する。 生成した動画には、画面右下に透かしが入る。PlusとProでは透かしマークなしでダウンロードできるなどの違いもある。OpenAIによれば、Soraで生成した全動画はSora製であることを識別でき、生成元の検証も可能という。実際、生成した動画には「AI」という削除できないメタデータが埋め込まれていた。今回は取り急ぎ、単純な画像生成機能のみに絞っていろいろ試してみる。