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小木イカ釣り船から志賀・西海へ コロナ禍の漁支えるインドネシア実習生

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北國新聞社

 県漁協西海支所(志賀町)の巻き網船の乗組員に今月、インドネシア人の技能実習生2人が加わった。いずれも昨年まで小木港のイカ釣り船に乗っていた経験者で、不漁で船が廃業したため、働き場所を求めて西海支所に移った。新型コロナウイルスの影響で、予定していた実習生8人の来日にめどが立たない中、コロナ禍の荒波を乗り越える貴重な戦力となっている。

 新たに乗組員に加わったのは、ナスルルさん(21)とコエルル・アラムさん(21)。2人は2018年6月に来日し、石川県での生活は今年で3年目となる。イカ釣り船での経験があることから、西海支所の担当者は「船に慣れているし、日本語も流ちょう。頼もしい存在だ」と即戦力として期待する。

 巻き網漁は6隻で船団を組み、サバやマイワシなどを群れごと狙う。2人は網の巻き上げや水揚げ後の魚の選別、漁具の修理などの作業を行う。近く出漁する予定で、ナスルルさんは「早く仕事に慣れたい」、アラムさんは「自分ができることを頑張る」と意気込んだ。

 西海支所は、乗組員の高齢化や人手不足を補うため、昨年、インドネシアの実習生7人を受け入れた。今年はさらに10人を採用する予定だったが、このうち8人はインドネシア政府の許可が下りず、来日できなくなった。

 必要な乗組員は確保しているため、漁に影響は出ないものの、8人の来日見通しが立たたないことに、支所の担当者は「出入国に規制があるのは仕方ないが、いつになるのか。できるだけ早く来てほしい」と気をもむ。

 農業や水産業などで後継者不足が深刻化する中、技能実習生は労働力を確保する働き手として重宝されている。西海支所は巻き網漁だけでなく、定置網漁、底引き網漁などにも実習生を取り入れることを計画しており、高岩権治支所運営委員長は「若い漁業者が減っており、実習生は貴重な戦力。コロナが収まったら残りの実習生にも来てもらい、漁の技術を学んでほしい」と話した。

北國新聞社