【マイルドなデザイン変更】ランボルギーニ・ウルス 新型プロトタイプ発見
3年越しのマイナーチェンジ
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】目撃されたプロトタイプ【VWグループの兄弟車と比較】 (109枚) ランボルギーニ・ウルスは2018年の発売以来、初めてのアップデートを受ける。その新型プロトタイプが欧州で目撃された。 カモフラージュと積雪により、スタイリングの変更点を見つけるのは困難だが、フロントのエアインテークエリアは下部を中心にリフレッシュされているように見える。また、ボンネットとバンパーの先端部分が変更されているのも確認できる。 カモフラージュラップの効果もあってか、サイドは現行モデルよりもアグレッシブな造形が少なく見える。リアエンドのデザインはそのままに、ディフューザーやテールランプのデザイン変更などが期待できそうだ。 さらに重要なのは、プラグイン・ハイブリッド・パワートレインの導入だ。このプロトタイプには電動試作車特有の警告ステッカーが貼られておらず、現行と同じ660psの4.0L V8ツインターボを搭載していると思われるが、ランボルギーニはPHEVバージョンの導入を認めている。今回の改良と同時に、ラインナップに加わるはずだ。 ウルスの好調な販売台数を維持するためには、電動化が鍵となるだろう。ウルスは過去2年間でランボルギーニのベストセラーモデルであり、2020年にはウラカンをほぼ2対1で上回る販売台数を記録している。しかし、排ガス規制の強化により、さまざまな市場(特に都市部のバイヤー)で支持を得られなくなる可能性がある。
カイエンのPHEVパワートレイン採用か
ウルスのPHEVバージョンには、兄弟車のポルシェ・カイエン・ターボS Eハイブリッドのパワートレインが採用される可能性が高い。 フォルクスワーゲン・グループの4.0L V8ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせたこのシステムは、681psと91.8kg-mのトルクを生み出し、電気のみでの走行距離は30km、CO2排出量は90g/kmとなっている。 ウルスは、カイエンと同様にアウディQ8、ベントレー・ベンテイガ、フォルクスワーゲン・トゥアレグとMLB Evoを共有しており、それぞれPHEVが導入されている。 今回のアップデートによってキャビン、インフォテインメントシステム、シャシーに改良が加えられ、価格も現行モデルの16万ポンド(2268万円)から若干上がるものと予想される。 ランボルギーニのアド・ペルソナムによるパーソナライゼーションも提供されることになるだろう。
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