耐熱200℃に向上…日本電気硝子がサンプル出荷、全固体ナトリウムイオン電池の性能
日本電気硝子は標準品よりも100度C高い200度Cの高温下で使える耐熱仕様の全固体ナトリウムイオン二次電池(NIB、写真)のサンプル出荷を始めた。自動車や家電向けのガラス封着技術を応用し、NIBの耐熱性を向上するパッケージを開発した。高温下で使用されるデバイスや、電子回路基板への組み込みなどの使用を想定する。価格は非公表。標準品と耐熱仕様品で2028年に年100億円の売り上げを目指す。 耐熱仕様品の動作可能な温度域はマイナス40―プラス200度Cで、短時間であれば300度Cでも使用可能。同社のNIBは正極や負極、固体電解質が結晶化ガラスで構成されている。低温での凍結にも強い耐性があり、全固体電池全般でも問題となっている高温下での材料劣化も少ないという。