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【解説】イスラエルとUAEが国交正常化、なぜトランプ大統領は「歴史的成果」とアピールしたのか?

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BUSINESS INSIDER JAPAN

「パレスチナ問題」はどうなるのか。

今回の合意を受けて、イスラエルはヨルダン川西岸の一部入植地の併合計画を停止するとしている。 UAEのムハンマド・アブダビ皇太子もTwitterで「トランプ大統領とネタニヤフ首相との電話中に、パレスチナの領土の更なるイスラエルへの併合を停止することに合意に達した」とパレスチナ問題に成果があったと強調した。 ただ、パレスチナに暮らす人々にとってみれば、今回の合意は看過できるものではない。 パレスチナ暫定自治政府は強く反発している。イスラエルとアラブ諸国の国交樹立は「パレスチナ問題の解決が大前提」という、これまでの認識が反故にされたからだ。イスラエルはヨルダン川西岸の入植地併合を一時停止するとはしたが、併合方針を撤回してはいない。 AP通信によると、同自治政府の広報官は「裏切りだ」と批判。UAEに向けて合意を撤回するように求め、他のアラブ諸国に対し、「パレスチナ人の権利」を犠牲するような行動をとらないよう呼びかけた。 ただ、今回の合意がイスラエルとアラブ諸国の関係に変化をもたらし、今後の中東にとって大きな節目になる可能性はありそうだ。 ロイター通信は今回の合意について、「中東をめぐる政治秩序が、パレスチナ問題からイランとの戦いへと再構成される動きだ」と評している。

吉川慧

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