新型コロナウイルス関連倒産は897件 ~「建設・工事業」が「ホテル・旅館」に並ぶ~
2021年1月15日16時現在、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産(法的整理または事業停止、負債1000万円未満・個人事業者含む)は、全国に897件<法的整理807件(破産767件、民事再生法36件、特別清算4件)、事業停止90件>確認されている。 都道府県別では「東京都」(221件)が最多。以下、「大阪府」(83件)、「神奈川県」(48件)、「静岡県」(43件)、「兵庫県」(41件)、「愛知県」(39件)と続く。
発生月別では、2月(1件)、3月(14件)、4月(74件)、5月(68件)、6月(111件)、7月(105件)、8月(90件)、9月(105件)、10月(106件)、11月(93件)、12月(119件)、1月(11件)。 負債総額は、3467億8700万円で、5億円未満が777件(構成比86.6%)を占めている一方、100億円以上の大型倒産はエアアジア・ジャパン(株)など3件(同0.3%)。
業種別では、「飲食店」(140件)が最多。次いで「ホテル・旅館」「建設・工事業」(各72件)、「アパレル小売店」(54件)、「食品卸」(46件)、「ホテル・旅館」が2番目に多い状況が長らく続いていたが、本日初めてこれに「建設・工事業」が並ぶかたちとなった。
新型コロナウイルス関連倒産について
「新型コロナウイルス関連倒産」とは、新型コロナウイルスが倒産の要因(主因または一要因)となったことを当事者または代理人(弁護士)が認め、法的整理または事業停止(弁護士に事後処理を一任)となったケースを対象としている。 個人事業主および負債1000万円未満の倒産もカウントの対象としているほか、事業停止後に法的整理に移行した場合、法的整理日を発生日としてカウントしている。