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モイネロでも「嫌な予感」した理由 痛恨の逆転負け、工藤監督の後悔

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西日本スポーツ

〈鷹番が見た〉  ◆楽天7-6ソフトバンク(4日、楽天生命パーク宮城)  首位攻防第1ラウンドは手痛い逆転負けを喫した。誤算はソフトバンクが誇る鉄壁の救援陣。7回に高橋礼が1点を失えば、2点リードで迎えた8回にはモイネロが浅村に今季初被弾となる2ランを浴びるなど3失点でひっくり返された。新型コロナウイルスの感染者がチーム内に相次ぐ未曽有の事態の中、乗り込んだ敵地で後味の悪いスタート。2位楽天とのゲーム差は1に縮まった。 【写真特集】「福岡で一番かわいい女の子」も ノーバンに挑戦!美女たちの始球式  嫌な予感は、わずかだがしていた。7回を終え、リードは2点。8回は登板前までの防御率0・95だったモイネロ、9回は9試合(9イニング)連続無安打投球中という安定感抜群の森が締めくくるだけだ。案の定、モイネロは簡単に2死を奪った。「杞憂(きゆう)だったか…」。そう思ったところから、悲劇は起こった。  鈴木大に中堅越えの二塁打を許した。続くブラッシュには、初球の甘いストレートを左前適時打にされて1点差。次の展開の予想を終える間もなく、続く浅村に捉えられたのはまたしても初球。甘いカーブを右中間席に放り込まれた。痛恨の逆転2ラン。「少し甘くなってしまった」。そこまで登板20試合で2失点しかしていなかった左腕は、21試合目にしての今季初被弾で、あっという間に3点を失った。  柳田から始まった1点を追う最終回の攻撃で得点を奪うことはできず、わずかながら感じていた嫌な予感が現実となった。その「予感」の理由は、試合展開にあった。先発のエース千賀は3点の援護をもらって初回のマウンドに登ったが、先頭の小深田に初球の甘い直球を捉えられ三塁打を許すなど簡単に1失点。2回に再び3点差に広げてもらいながら、4回には先頭への四球や自らの暴投が絡み1点を失った。味方が2死からの3連打で1点を追加した5回も直後にまたしても失点。この流れは、安定感抜群の救援陣にも広がった。  7回には打点チームトップの栗原が犠飛を放ち、この試合4度目の3点差にリードを広げたが、7回に登板した高橋礼が先頭への四球をきっかけに1点を奪われ、またしても2点差となった。取っても取っても迫られる展開に、いくら安定感抜群のモイネロ、森が控えているとはいえ、どこか安心できない流れだった。  「僕も雰囲気的に嫌だなと思いながら…」と唇をかんだのは工藤監督だ。悔やんだのはブラッシュ、浅村にいずれも初球を狙い打たれた場面。指揮官は「初球は気をつけろとか、ボールから入るとか指示を出していれば結果は変わっただろうし、僕らがしっかり反省しないといけない。声を出せなかった部分がある。反省して明日からしっかりやっていきたい」と、痛恨の逆転負けがベンチの「ミス」であることを強調した。  前日3日には1軍スタッフの1人に新型コロナウイルス感染が判明。4日には保健所によりこのスタッフと球団内での濃厚接触者はいないことが判定され、チームの活動継続にも支障がないことが示されたとはいえ、選手にも少なからず動揺はあったはずだ。それだけに「勝利」は、重苦しいムードを払拭(ふっしょく)する一番の材料だった。「選手たちもみんな初回から思いを持った中で戦ってくれた。また明日からしっかり切り替えて頑張ります」。2位楽天に1ゲーム差に迫られたが、今日こそ白星で暗雲を突き破る。 (倉成孝史)

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