下呂温泉「かなうわバット」名入れサービス開始 受験生応援、合掌村で願い込めた名入れ実施
岐阜県下呂市森の下呂温泉合掌村で7日、名物の祈願グッズ「かなうわバット」の名入れサービスが始まった。市内外から訪れた購入者を前に、発案者で文字入れを担う河原良昭さん(79)=同市野尻=が、バットに名前を丁寧に書き入れた。 ヒノキでできた約30センチのバットで、グリップ部分の削り出しの輪が外れたり落ちたりしない構造であることから、「絶対に落ちない」などと受験生への縁起物としても知られる。「合格」のほか「健康」など6種類あり、1本3100円。2001年の登場から約3万8千本を販売している。 対面の名入れはこの時期に行っており、200円かかる料金を無料にしている。会場には市内外からバットを買い求める人が訪れ、受験を控える家族の名前などを書き込む河原さんの様子を見守っていた。 市内から訪れた70代の女性は「高校受験がある孫のために購入した。目の前で名前を書いてもらい、とてもありがたみを感じている」と笑顔。河原さんは「皆さんの願いの成就に、少しでも手伝うことができればと心を込めて書いている」と話していた。 対面の名入れは14日と来年1月4日の午前10時~正午、午後1時~3時にも行う。問い合わせは下呂温泉合掌村、電話0576(25)2239。
岐阜新聞社