年収3,000万円超の35歳・眼科医「お金、ほとんど使わないんです」…ストレスフリーで〈資産1億円〉を実現した“驚きの”お財布事情
「あなたの年収、いくらですか」――。全会社員の平均年収が約500万円の日本で、ずば抜けて稼ぐ人の給料事情を尋ねる本連載。今回は30代半ばにして年収3,000万円超と、平均的な開業医よりも稼ぐ眼科医・Y氏に、給料の推移や収入の内訳、稼いだお金の使い方について話を聞いた。 都道府県「会社員の年収」ランキング…1~47位<令和4年賃金構造基本統計調査>
医師1年目の年収は450万円→5年目で2,000万円を突破
厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、会社員(男女計、学歴計、産業計)の平均給与は月31万1,800円(所定内給与額)、賞与も含めた年収は496万6,000円。同じ統計で「男性医師」をみてみると、平均月給は102万8,500円、賞与や諸手当を加えた年収は1,515万8,180円と、医師は平均的な会社員の3倍以上の給与を得ていることがわかる。 同じく厚生労働省の「第23回医療経済実態調査の報告」で勤務医と開業医(院長)の平均年収をみてみると、勤務医は約1,467万円で、開業医は約2,690万円。 開業医の場合、クリニック設立のための借入金の返済やクリニックの老朽化に備えた積立金など、勤務医なら考える必要のないコストを負担することになるため、表面的な年収のみを比べて「開業医の方が儲かる」と言い切ることはできないが、開業医の年収は、平均的な勤務医より1,000万円以上高い水準である。 ただ、勤務医ながら、開業医をしのぐ収入を得ている人もいる。今回話を聞いた、香川県の眼科医・Y氏である。 「昨年度の給与所得は3,000万円ほどですね。研修医から6年間勤めていた大阪の総合病院では9:00~21:00で勤務しながらアルバイトをしていたので、休日は年間でも数えるほどしかありませんでした。2年前、もう少し“ゆるい”暮らしがしたくなっていまのクリニックに転職し、現在は月曜から金曜の9:00~18:00で勤務しつつ、休日にバイトをする、という生活を送っています」 医学部を卒業し、初期研修医となったのは24歳。医師1年目のY氏の年収は450万円だった。その後、年収は2年目に650万円、3年目には1年目の2倍にあたる900万円になった。4年目以降も順調に増え続け、5年目には2,000万円の大台を突破したという。 「一昨年、6年間勤めた総合病院から5人規模のクリニックに転職しましたが、昨年は本業の年収が2,500万円程度、そのほかアルバイトやライター・講演、アフィリエイトなどの副収入が合わせて500万円ほどでした」