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腸内細菌が気分に影響する!? 専門家が解説。

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ウィメンズヘルス

マイクロバイオーム(微生物叢)とは、体や腸内に生息している多種多様な細菌のこと。腸内には、人間の細胞よりはるかに多い数の細菌が生息しており、善玉菌と悪玉菌に分かれる。プロバイオティクスとして知られる健康に有益な善玉菌は、無数の健康効果に紐付いている。 【写真】幸福感と免疫は、「腸活」から! 正しい乳酸菌の知識を伝授! 腸の健康は、みんなが思うよりもずっと健康全般に不可欠である。適切な消化吸収に重要であり、体が必要とする栄養素の吸収を助長する。しかし、さらなる研究が、免疫機能や脳の健康、体重、気分さえもサポートをしてくれるマイクロバイオームの働きを発見し始めている。 実際に科学者たちは、うつ病や不安症といった深刻なメンタルヘルスと腸のつながりを明らかにしている。その詳しい内容と実際の食習慣に役立てるためのアドバイスを併せてアメリカ版『Prevention』からご紹介!

腸の健康が感情にどのように影響するの?

腸と脳は密に関連している。科学者たちはこれを“脳腸軸”と呼んでいる:腸内に存在する神経伝達物質は神経や免疫系を介して脳へ移動し、双方向的なコミュニケーションを築いている。 支払期日を過ぎた請求書や面接前の不安感など、精神的かつ感情的なストレスの要因は、偏った食生活や運動を避けるライフスタイルのような生化学的ストレスの要因と同様に、直接脳腸軸を介して脳に伝達される。ストレスから病に発展するのはこれが理由でもある。 マイクロバイオームは、幸せホルモンのセロトニンやドーパミン、オキシトシンなど、幅広い神経伝達物質を産生すると説明するのは、ソルトレイクシティを拠点とする栄養生化学のショーン・M・タルボット博士。それ以外にも、集中力を高めるノルエピネフリンや、リラックスをもたらすギャバをも産生する。 「マイクロバイオームは免疫系と直接情報を交換し合い、“健康”か“病気”かを絶えず伝達します」と、タルボット博士は補足。 要するに、腸が健康でなければ、脳も同様に気分が悪くなる。 「腸内マイクロバイオームは、強力な抗酸化作用を持つ化学物質を生成します」と説明するのは、ジョージタウン大学医療センターで神経学科と生化学科の教授を務めるジェームズ・ジョルダーノ医学博士。「この抗酸化物質が血液中を介して脳に到達して、炎症を減少させることができます。炎症は、うつ病や不安症、神経変性疾患のような特定の精神疾患を引き起こす要因と証明されているのです」 精神医学誌『JAMA Psychiatry』に掲載された研究によると、臨床的うつ病と診断された人の脳の炎症反応が30%高いことが明らかになった。つまり、炎症が深刻になればなるほど、うつ病の症状も深刻化する。 「腸内マイクロバイオームの乱れは、炎症を軽減し、脳内の神経伝達物質の安定性を持続させる抗酸化物質の生成を減少させます」と、ジョルダーノ医学博士。「このような体内の変化は、不安症やうつ病、そして最新の研究によれば統合失調症、自閉症の症状や兆候を現す神経機能を変容させるのです」

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