ドラマ「ザ・クラウン」のエマ・コリンとダイアナ妃──瓜二つのルックを衣装の魅力とともにチェック。
イギリス女王のエリザベス2世の半生を描いたNetflixの人気シリーズ「ザ・クラウン」。シーズン4のバーチャルプレミア試写会で、中年期のエリザベス女王を演じるオリヴィア・コールマンは、今シーズンからダイアナ妃役としてシリーズに加わったエマ・コリンと初めて対面した時を振り返り、「ダイアナ妃本人が部屋に入ってきたようだった」と語った。 ダイアナ元妃のタイムレスなウエディングゲストルック【写真】 シーズン4では、ダイアナ妃の半生がこと細かく描かれている。チャールズ皇太子と出会う前の内気な学校教師時代から、ファッションアイコンのプリンセス・オブ・ウェールズに変身するまで、合計80点の衣装が用意された。「彼女の歩みを描くのに衣装が大きな役割を果たしました」と語るのは、コスチュームデザイナーのエイミー・ロバーツ。本シリーズでの功績が認められ、2020年のエミー賞で衣装賞を獲得した彼女は、こう話す。「ダイアナが初登場するとき、彼女は妖精のような恰好をしていますが、その時と最後に着ている服装と比べてみてください。印象がガラリと変わっています」 実際にダイアナ妃が着用したものと瓜二つの衣装もあるものの、そのほとんどがオリジナルで、エイミーの研究によりダイアナ妃の好みがしっかりと抑えられていて、彼女のワードローブにあっても違和感のない衣装に仕上がっていた。「言うまでもなくウエディングドレスや婚約時のスーツなど、重要な瞬間の衣装はそっくりのものを製作しました。ですが、実際の出来事とオリジナリティが交差するストーリー、どこかフィクションとノンフィクションの狭間をいくところが本作の最大の魅力だと思います」 ここで劇中の衣装と実際のダイアナ妃が着用したルックを見比べながら、「ザ・クラウン」の舞台裏を探ってみよう。
ロイヤルブルーに染められて。
1981年2月24日にチャールズ皇太子とレディ・ダイアナ・スペンサーは、婚約写真を撮影した。
プリンセスになる直前の彼女はロイヤルブルーのセットアップを纏い、「ザ・クラウン」ではこのアイコニックなルックを完全再現。婚約指輪も本物とそっくりなものを用意した。