「配当+株主優待利回りランキング」ベスト10を公開!第1位「VTホールディングス」は利回り89%超のほか、上位10銘柄は配当+優待利回り10%超の高利回りに!
「配当+株主優待利回り」が高い株ランキングの上位10銘柄を大公開! ●今の株式市場で注目を集めているのは「割安株」! なかでも人気が高いのは、配当や株主優待の利回りが高い株! 株式投資のスタイルは「成長株投資」と「割安株投資」の二つにわかれる。成長株とは、将来への期待から株価が上昇しやすい株のこと。割安株とは、業績などの実績に対して、株価の評価が低いまま放置されている株のことだ。 【詳細画像または表】 株式市場では、少し前まで成長株優位の相場が続いていたが、2021年からは割安株が優位になってきている。割安株に注目が集まる相場では、高い配当金や株主優待がもらえる高利回り株が、特に脚光を浴びる。定期収入が得られるうえに、それが株価を下支えするからだ。 特に人気があるのは高配当株だが、唯一の懸念は減配(前年より配当が減る)リスクだ。配当は業績に左右されやすい面がある。特に今のような波乱相場では、業績が不安定になる企業が多いため、注意が必要だろう。 一方の株主優待もそれは同じで、業績悪化に伴う優待内容の改悪や廃止もありえる。ただ、配当と比較すると、業績がダイレクトに反映されづらい面も。優待内容が自社製品や店舗で使える買物券など、事業と直結するものなら、その傾向は強くなる。 ここでは、日本株の中でも「配当」と「株主優待」をダブルでもらえる銘柄を選抜。配当については「利回りが2.5%以上」もらえる銘柄に絞った。これくらい配当が高く、株主優待も実施している銘柄であれば、利回り狙いの買いが株価を下支えしやすい。また、配当利回りが2.5%以上というハードルを設けることで、業績に翳りが見られる企業をある程度排除する効果もある。 条件に当てはまる銘柄はたくさんあるが、以下では「配当+株主優待利回り」が特に高い上位10銘柄を紹介していこう(※利回りや株価は5月2日時点のもの。企業が優待品の金額を公表していない場合は、市場価格を基にザイ編集部が推計)。 ●配当+株主優待利回りが高い株ランキング上位10銘柄を紹介! 順位 株主優待+ 配当利回り 配当利回り 最低投資額 (5/2) PER (PBR) 権利 確定月 優待品の カテゴリー 1位 ◆VTホールディングス(7593・東P) 89.22% 4.65% 5万円 4.8倍 (1.36倍) 3月末 買物券 【株主優待内容】①自動車購入割引券3万円②車検割引券1万円③レンタカー割引券、ほか 100株①1枚+②1枚+③5枚、ほかなど 2位 ◆モーニングスター(4765・東P) 55.42% 3.25% 6万円 ー (4.21倍) 9月末 3月末 その他 【株主優待内容】①暗号資産XRP②株式新聞ウェブ版〈9月〉100株 ①未定〈3月〉100株 ①2500円相当+②6カ月無料、など 3位 ◆一蔵(6186・東S) 32.11% 3.94% 4万円 6.4倍 (0.72倍) 3月末 買物券 【株主優待内容】100株 ①着物購入割引券1万円②コンサート&ディナー割引券3000円③ランチ割引券3000円、ほかから選択 4位 ◆ビジネス・ブレークスルー(2464・東P) 22.00% 2.68% 4万円 26.8倍 (1.27倍) 9月末 3月末 教育 【株主優待内容】①教育プログラム割引②オンライン英会話レッスン無料受講1980円相当、ほか 100株 ①10%+②2回分、など 5位 ◆シー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687・東S) 19.64% 4.13% 4万円 15.9倍 (0.67倍) 8月末 2月末 レジャー 【株主優待内容】①ホテル宿泊割引券1000円②ホテル宿泊割引券2000円〈8月〉100株 ①2枚、など 〈2月〉100株 ②2枚 ※長期継続保有の優遇(2年)あり 6位 ◆エイチ・ツー・オー リテイリング(8242・東P) 17.34% 2.88% 9万円 9.8倍 (0.47倍) 9月末 3月末 買物券 【株主優待内容】①買物割引券5~10%②阪急キッチンエール入会券 100株 ①5枚+②1枚 500株 ①10枚+②1枚 ※長期継続保有の優遇(3年)あり 7位 ◆進学会ホールディングス(9760・東S) 16.47% 4.49% 3万円 ー (0.43倍) 3月末 金券 【株主優待内容】①QUOカード②割引券500円 100株 ①1000円+②6枚 8位 ◆日神グループホールディングス(8881・東P) 13.66% 4.85% 5万円 6.3倍 (0.35倍) 3月末 レジャー 【株主優待内容】①マンション価格割引券1%②ゴルフ場利用割引券2000円、など 100株 ①1枚+②2枚、など ※長期継続保有の優遇(1年)あり 9位 ◆ジェイエスエス(6074・東S) 13.61% 2.72% 4万円 7.8倍 (0.66倍) 9月末 3月末 レジャー 【株主優待内容】①プログラム受講券②買物割引券20%③自社施設入会無料券、から選択 100株 1枚 200株 2枚 300株 3枚 10位 ◆ナック(9788・東P) 12.65% 3.85% 10万円 13.4倍 (1.01倍) 3月末 美容・健康 【株主優待内容】100株 自社グループ商品 ※データは2022年5月2日時点。モーニングスターの1株配はアナリスト予想。 ご覧のとおり、上位10銘柄はすべて「配当+株主優待利回り」が10%以上と、かなり高水準な結果となった。 なかでも、ランキング第1位のVTホールディングスの合計利回りは、驚異の89.22%。株主優待の内容は、自動車の購入割引券3万円分や、車検割引券1万円分などとなっている。車を毎年買い替える人は少ないだろうが、一度でも活用できれば元が取れるだろう。配当利回りだけで5%近い点も魅力だ。 2位はモーニングスター。特筆すべきは、株主優待で暗号資産がもらえること。時価2500円相当の暗号資産が、この先いくらになるのかは未知数だ。 そのほかのランキング上位銘柄を見ると、利回りが非常に高い一方で、自社の高額商品の割引券など、活用できる人が限られる株主優待が多い印象だ。とはいえ、利用できればかなりお得になることは間違いない。上で紹介した銘柄は、最低投資額も比較的安いものが多いので、自分が使えそうな株主優待がないか、ぜひ探してみてほしい!
ザイ編集部
【関連記事】
- ■資産1億円超の投資家・なのなのさんが2022年1~3月の急落相場で買った「高配当株」を公開! 配当利回りが5%を超えたヤマハ発動機などのグローバル株に投資!
- ■生涯利益50億円の個人投資家・テスタさんの急落相場のトレード内容を公開! 日経平均先物を空売りしながら日本郵船などの海運株を買い、3カ月で資産20%増
- ■「連続増配株ランキング」ベスト20![2022年最新版] 32期連続増配の「花王」、22期連続増配で利回り4%超の「三菱HCキャピタル」など、おすすめ増配銘柄を紹介
- ■「配当利回りランキング」高配当ベスト50銘柄を公開!【2022年最新版】会社予想の配当利回りランキングと一緒に、株主優待の有無や連続増配期間もチェック!
- ■「プレミアム優待倶楽部」株主優待利回りランキング! 全67銘柄の配当+優待利回り(2022年5月時点)を比較して最もお得な「プレミアム優待倶楽部」銘柄を公開!