被災家屋から仏壇を無償回収 処分しづらく、珠洲で依頼40件
能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市で、支援団体「ボラキャンすず」が、被災家屋からの仏壇の無償回収に取り組んでいる。長年家族や先祖をまつり、損壊しても廃棄物としては処分しづらい仏壇の回収は好評で、これまでに約40件の依頼を受けた。 12月24日、被災の爪痕が残る珠洲市大谷地区では、半壊と認定され、公費解体する前の宮前憲次さん(78)宅から運び出された立派な仏壇が倉庫に置かれていた。同団体の水越直子さん(49)ら数人でトラックの荷台に乗せる。「先祖に申し訳ない」と、運ばれていく仏壇に手を合わせていた宮前さんは「回収してもらえるのはありがたい」と感謝を口にした。