ヴェントヴォーチェ超久々でも侮れない…中山開催重賞を3連勝中のルメール、人馬ともに高い適性 8枠15番、牧浦師「悪くない」【スプリンターズS】
◇「第58回スプリンターズS」(G1・29日・中山・芝1200メートル)枠順確定 超久々でも侮れない。23年の高松宮記念以来、約1年6カ月(中552日)ぶりとなるヴェントヴォーチェが一発の雰囲気を漂わせている。中山芝1200メートルの持ち時計1分6秒8はメンバー中最速で鞍上のルメールは中山開催の重賞を3連勝中。人馬ともに高い中山適性があるだけに大駆けがあっても驚けない。 長期休養明けでも仕上がりは万全だ。牧浦師は「実戦でしか分からない部分も多いけど…」と切り出しながらも「追い切りも楽に動けているし、かなり間隔が空いたけど思った以上に上向いている」と状態面には太鼓判。さらに「使うと硬さが出るのでフレッシュな状態で臨めるのはプラス」と色気ものぞかせる。 絶好調の鞍上とはコンビを組んで2戦2勝(22年キーンランドC、23年オーシャンS)。師は「相性が良いし、あれだけのジョッキーを押さえられたのは大きい」と笑顔を見せつつ「1週前に乗ってくれた時も、間隔が空いたけど、スプリンターはフレッシュな方が良いと言ってくれました。絶好調の鞍上の流れに乗せてもらいたいですね」と名手の手腕に期待する。 引き当てたのは楽ではない8枠15番。それでも師は「(前に)行きたそうな馬が外めの枠。内で変に包まれないし並びは悪くない」と前向きにとらえる。中363日で有馬記念を勝ったトウカイテイオーを超える超久々でのGⅠ制覇の偉業なるか―。7歳のベテランスプリンターに注目だ。
中日スポーツ