シャネルの新アーティスティック・ディレクター、マチュー・ブレイジーとは?
*この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。 シャネルにビッグバンが到来した。6か月にわたる憶測の末、パリのカンボン通りにブティックを構えるメゾンブランドは新しいアーティスティック・ディレクターの名前を発表した。マチュー・ブレイジーだ。フランスとベルギーにルーツを持つデザイナー、マチュー・ブレイジーはボッテガ・ヴェネタを去り、伝説的なブランドのトップを務めたヴィルジニー・ヴィアールの後任に就任する。 【写真】マチュー・ブレイジー「包み込まれているようなもの、守られているようなもの」丸みのある柔らかな曲線シルエットに注目 ついにシャネルが新たなアーティスティック・ディレクターの名前を発表した。ボッテガ・ヴェネタの元アーティスティック・ディレクターであるマチュー・ブレイジーが、この業界で最も憧れられる役職を引き継ぐことになった。まさに「究極の夢」とも言えるポジションだ。今年6月、ヴィルジニー・ヴィアールが急遽シャネルを去ったことが大きな話題となり、その後任を巡ってモード界全体が注目していた。この6か月間、噂や憶測が飛び交い、ファッション界やラグジュアリーブランド業界をこれまでにないほど揺るがせていた。 最近数週間、マチュー・ブレイジーの名前が業界内で注目されていた。特に、11月15日に業界のバイブル「WWD」で「マチュー・ブレイジーがシャネルのアーティステック・ディレクター候補として浮上」と報じられ、噂が一気に強まった。また、マチュー・ブレイジーがシャネルの新しい公式ポートレートの撮影を受けているという話も流れ、ボッテガ・ヴェネタが次のコレクションのために新しいデザイナーを探し始めたとの情報もあった。さらに、ボッテガ・ヴェネタの新しいアートディレクターに、イギリスのデザイナー、ルイーズ・トロッター(これまでカルヴェンに在籍)が就任することが決定した。
新たな挑戦
40歳のフランスとベルギーにルーツを持つマチュー・ブレイジーがシャネルに大きな注目を浴びて登場した。ファッション業界ではすでに広く知られており、決して知名度の低いデザイナーではない。彼の名前はカンボン通りでも通じ、特にシャネルの歴史と今後の挑戦に対する期待を集めている。 ボッテガ・ヴェネタで2022-2023年秋冬コレクションを初めて発表した際、彼は大きな衝撃を与えた。前任者であるダニエル・リーがすでにブランドを上昇気流に乗せていたため、簡単なことではなかった。しかし、彼が初めて発表したコレクションは、その魅力的なシンプルさで注目を集め、瞬く間に新たなデザイナーとしての地位を確立した。レザーのタンクトップとジーンズを組み合わせ、そのシンプルさで驚きと魅力を生み出し、見る人に強烈な欲望を抱かせた。まさに圧巻だった。