地域と海の関わり学ぶ 海と日本プロジェクト
「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」として日本遺産に選定された16都道府県の小学生を対象にした授業「海の学校」が14日、高岡市伏木地区で開かれた。地元の伏木小学校の5年生35人が北前船ゆかりの場所を巡り、地域の文化や歴史を学んだ。 児童らはまず、同校近くの伏木神社を訪れた。尾崎定秀宮司は、約200年前に北前船貿易で栄えていた問屋が春季例大祭を盛り上げようと「伏木曳山祭」が始まったと説明。当時の問屋が建てた灯籠(とうろう)や玉垣も披露した。 一行は伏木北前船資料館や市伏木コミュニティセンターも訪れ、海運の歴史や港湾の役割なども学んだ。飴谷一慶君(11)は「昔から地域の人が守ってきた海や文化を大切にしていきたい」と話した。 授業は、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環。県や富山テレビ放送、北日本新聞社でつくる実行委員会が「日本遺産の港と海をつなぐ海洋教育『海の学校』」と題して実施した。