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失敗を恐れるのは「褒められた子」。脳科学者が語る「褒めて育てる」危険

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webマガジン mi-mollet

「褒めて伸ばす」が子育ての基本となって久しい今、子どもに厳しく叱ったり苦言を呈したりすることに難しさを感じている人は少なくないでしょう。 しかし、脳科学者として知られる中野信子さんは、新刊の『空気を読む脳』の中で、「褒めるは危険」であると継承を鳴らします。 自己犠牲を美しいと思い、“自分の意見を言う人”を攻撃したくなる理由【中野信子】  

「褒めて育てる」は正しいか?

「いつも『いい子だね』と伝えて育てることで、自信に満ちあふれた幸せな子どもに育ちそうな気がするでしょう。(中略)でも、このやり方に『一度も違和感を持ったことがない』という方は、意外と少数派なのではないでしょうか?」 そう中野先生が語るように、「褒めて育てる」教育があまりに流布していることから、厳しいしつけに抵抗を感じている人は多いはず。とはいえ、「こんなに甘やかしてばかりでいいの?」「しつけと甘えのバランスがわからない」という悩みも絶えず……。 しかし中野先生によると、悩める現代の親にピッタリの実験がすでに1990年代に行われており(コロンビア大学のミューラーとデュエックによる研究)、褒め方によって子どもたちのチャレンジ心や態度がどのように変化するかがわかるといいます。 ここまで「褒めて育てる」が浸透しているからには、ベタ褒めした子が難しい課題にも果敢に取り組むはず……と思いきや、実験結果が教えてくれたのは驚愕の事実でした。  

実験内容を簡単に説明すると、このようなものです。 10歳から12歳までの子どもたち約400人に知能テストを受けてもらい、実際の点数は伏せた上で、「あなたの成績は100点満点中80点だ」と全員に伝えます。 そして子どもたちを3つのグループに分け、成績以外に子どもたちに伝えるコメントを次のように変えます。 ◎グループ1 「本当に頭がいいんだね」と褒める。 ◎グループ2 「努力のかいがあったね」と褒める。 ◎グループ3 何のコメントもしない。 さらにその後、子どもたちに誰でも解けるようなやさしい問題と、難しい問題のどちらかを選んでもらい、チャレンジしてもらうのです。 「褒める=能力を伸ばす」と考えると、「本当に頭がいいんだね」と褒められたグループ1の子どもたちが自分の能力に自信を深め、難しい問題にチャレンジしそう……ですが、結果は真逆だったのです……!  

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