Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

手間は掛かるが可能な限り民意を反映 ドイツ、親族の投票参加で知った独特な制度【世界から】

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
47NEWS

 外国に居住している日本人有権者が国政選挙に参加できることはご存じだろうか。2000年6月の衆院選で初めて実施された在外投票制度だ。当初は比例代表制への投票に限定されていたが、07年からは選挙区への投票も可能となった。地方選挙は除外されているものの、自国の選挙に参加できるのは喜ばしいことだ。  日本国籍を維持している筆者は国政選挙の度に暮らしているドイツ第2の都市で、州と同格の特別市であるハンブルク市の日本国総領事館で投票している。ブラジル出身の夫も自国の制度に従って在外投票を行っていたが、昨年の秋にドイツ国籍を取得した。今年2月下旬に行われたハンブルク市議会議員選挙で「ドイツ人としては初めて」の投票を行った。(ハンブルク在住ジャーナリスト、共同通信特約=岩本順子)  ▽投票用紙は30ページ  ドイツは小選挙区比例代表併用制を採用している。日本の国政選挙に当たる連邦議会選挙では、小選挙区と比例代表に1票ずつ投じる。議席は基本的に比例の得票率に応じて配分される。小選挙区の当選者数が比例で得た議席数を上回った場合はその分も議席として認められる。地方議会でも比例の得票率に応じて議席が配分されるのはおおむね同じだ。

 選挙の約1カ月前、A4サイズで50ページ近くにもなる冊子が郵送されてきた。投票用紙の見本や投票のやり方などについて記された解説書だった。  ハンブルク市議会の定数は最低120でこれを上回っても良い 。選挙では比例代表と小選挙区に5票ずつ投じる。比例代表の投票先は政党と候補者で、合わせて5票になるよう入れる。投票先は自由に組み合わせことができる。具体例を挙げる。「5票全てをA政党あるいはB候補者に入れる」こともできるし、「A政党に2票、B候補者に2票、C候補者に1票入れる」といったことも可能だ。   小選挙区は候補者に5票を投じる。こちらも投票先は自由に組み合わせられるので「A候補者に5票を入れる」ことや「B候補者に2票、C候補者には3票入れる」ことができる。  投票用紙の見本を見ると、比例代表には15の政党と348人の候補者名が掲載されている。一方、小選挙区には7政党32人の候補者名が載っている。候補者名の下には生まれ年と職業が記されている。

【関連記事】

最終更新:
47NEWS