同じ「MSCベリッシマ」でも価格やサービスが違う? 安さだけでない賢いクルーズの選び方
◆寄港地観光のサポートも万全。無料循環バスで手軽に観光
・無料循環バスを寄港地全てで運航。中心部までの足を確保 荷物を船に置いて寄港地を観光できるのもクルーズの醍醐味(だいごみ)です。ただ大型船は寄港できる港が限られ、貨物用など辺ぴな埠頭に着岸することも多々あります。着いたのはいいけれど最寄りの公共交通機関までは歩けず、タクシーも大混雑で困ることも多いのです。 そのような中、ジャパネットクルーズでは、全ての寄港地で無料の循環バスを用意。主要な駅や観光地へのアクセスが確保されているので、事前に調べなくてもふらっと寄港地を観光できて本当に便利です。 ・観光協会による寄港地説明会を実施 寄港地に立ち寄る前日には、観光協会の方などが寄港地の見どころや、循環バスを利用した旅プランなどを教えてくれる寄港地説明会を実施。ノープランでとりあえず船に乗っても、ガイドブックがなくても、しっかり寄港地の情報が船上でゲットできます。 ・港では歓迎イベントやクルーズ乗船者へのサービスも ジャパネットクルーズの「MSCベリッシマチャーター日本一周コース」は、東京発着で、函館、秋田、金沢、済州島(韓国)、鹿児島を巡り、東京にもどる10日間のコース。このコースを何度も実施しているため、港との連携もあって乗下船の手続きもスムーズ。 寄港地にとってクルーズは経済効果が大きく、定期的に立ち寄るジャパネットのクルーズには歓迎ムードが漂います。秋田県では、お土産の割引や、秋田市内でクルーズのお客さまを歓迎する催しを実施するなどのサービスもありました。 「乗って初めて分かる不便さ」を、あらかじめ解消し、しっかりと「クルーズ楽しい!」と思えるようになっていることに、クルーズ歴15年の筆者も驚きました。
◆価格だけではなく希望や内容で使い分けるのが賢い選択
冒頭でも触れましたが、どんな人が乗っているかで船内の雰囲気は大きく変わります。子どもが多ければにぎやかで、子どもたちはキッズクラブでの交流も楽しめます。逆に大人が多ければゆったりと過ごせます。 海外の人が多ければサービスはインターナショナル、日本人向けのチャーターならサービスも日本人ファーストに。 ジャパネットのチャータークルーズは、比較的年齢層も高めでサポートが手厚く「大人の船旅」「クルーズデビュー」との相性がいいと感じます。 子ども連れの場合は、プールなどが空いているメリットはありますが、子ども料金がかかること、キッズクラブも数名しかいないなど、同世代のお子さんとの交流がしにくいネックもあります。 もちろんチャータークルーズにもいろいろあり、チャーターする会社により、ターゲットやテーマも変わります。夏休みやGWには、船内イベントやサービスを家族向けにした、ファミリーをターゲットにしたチャータークルーズを実施する会社もあります。 この通りチャータークルーズの中身は、それぞれ違うので、事前に希望の過ごし方に合いそうか、価格はどうか、またチャーター会社の評判なども吟味するといいでしょう。 慣れてきたら、価格が手ごろな自主運航クルーズにチャレンジをしてみるのもいいでしょう。ただし、自分で手配・管理・解決が必要なことが多く、船内でのサポートも基本は船会社頼り。言葉の面やトラブルがあった際に不便を感じることもあるので注意が必要です。 外国船の自主運航クルーズを申し込む際、直接船会社に申し込みができる場合もありますが、比較的上級者向けだと感じます。 クルーズを取り扱う旅行会社も増えていますし、旅行会社のスタッフが乗船し船内生活をサポートしてくれる会社もあります。サポート体制をチェックしてどこで申し込むかを検討するといいでしょう。 同じ船でも、価格やサービスが違う……しっかり頭にいれて、ご自身にあったクルーズを上手に選びクルーズを満喫してくださいね。
村田 和子(旅の準備・お得・便利ガイド)