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Jリーグが帰ってきた! 宮澤ミシェルがJ1再開節の印象と今シーズンの注目ポイントを語る「J1からの降格がないから、チャレンジが増えると思うよ」

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サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第156回。 現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。 今回のテーマは、再開したJリーグについて。新型コロナの影響で長らく中断していたJリーグがついに再開。7月4日に行なわれたJ1の再開節を見た印象と、今シーズンの注目ポイントについて宮澤ミシェルが語った。 ***** Jリーグが4ヶ月ぶりに戻ってきた。まだ観客はスタジアムに入れないけれど、それでもサッカーが日常にあるってのはいいものだよな。 再開の対戦カードは、当初予定されていたものからは変わったんだけど、うまいこと組み合わせるよね。 川崎フロンターレ対鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島、浦和レッズ対横浜F.マリノス、柏レイソル対FC東京など、しょっぱなから見応えのあるカードばかりだったよ。 鹿島アントラーズは心配だな。ザーゴ新体制は1月下旬のACLプレーオフでまさかの敗退からスタートして、2月の開幕戦では広島に0-3で完敗。中断期間で悪い流れを断ち切れるかに注目していたんだけど、川崎F戦を見る限りだと、まだザーゴ新監督のサッカーにとらわれすぎているように感じたね。 ハリルホジッチ前監督のもとでの日本代表と同じで、外国人監督が日本選手を指導すると、日本選手は生真面目に監督の望むものを体現しようとするんだよね。監督の意図とは違っても、状況に応じて選手の判断でプレーすればいいのに、それができないんだよな。 メンバー的に見ても鹿島は普通のサッカーをしたら強いはずだよ。だけど、さらに上を見据えてクラブ全体で新たなことにチャレンジしている。苦労はしているけど、こういう挑戦はいいと思うし、今季は新型コロナウイルスの影響でリーグ戦でどれだけ負けても降格がなくなったから、どんどん新たな取り組みを推し進めてほしいね。 川崎Fは中断期間で悪い流れを断ち切ったように感じたよね。開幕戦はサガン鳥栖にシュートを何本も浴びせながら0-0の引き分け。勝ち切れなくて3連覇を逃した昨シーズンを彷彿とさせたけど、再開カードの鹿島戦ではゴールチャンスを確実に決めた。 次節からはチーム状態のいいFC東京、柏レイソルと連戦になるだけに、その前にチャンスを決め切って勝ち点3を手にできたのはチームの士気を考えても大きいよな。 そのFC東京と柏は再開初戦でぶつかったけど、両クラブとも持ち味をしっかり出していたね。 柏は0-1で負けたけれど、今後勝ち点3を奪い切れるかは、FWのオルンガがどれだけやれるかだね。90年代にガンバ大阪でプレーしたパトリック・エムボマのような存在になれればおもしろいよ。 策士のネルシーニョ監督がついてるから、オルンガがエムボマ級の活躍をした時には、柏がリーグ戦の主役になってくるんじゃないか。 一方のFC東京は、「今季こそ」の思いは強いだろうし、(長谷川)健太監督のしたたかに勝つスタイルも浸透してきた。なにより雪辱を果たせるだけのメンバーが揃ったよね。 攻撃陣の外国人トリオばかりが注目されるけど、センターバックの渡辺剛が効いているよ。守備はもちろんのこと、柏戦では値千金の決勝ゴールを決めた。昨シーズンにブレイクしたけど、今季はさらなる飛躍を果たすと期待しているんだ。 J1リーグはここから中3日と中5日の間隔を取りながら開催される。私の現役時代は水曜日と土曜日に杓子定規に試合が開催れたけど、あの頃にも選手のコンディションに配慮した日程を組んでほしかったと思っちゃうよ。 それでも夏場の暑さなどを考えれば、選手層が厚いチームが有利になるのは間違いないよね。その点でもFC東京はベンチメンバーを含めて充実している。中断期間があったことで、本来は前半戦の出場は絶望的だった永井謙佑の復帰という追い風もある。それだけに今季こそ悲願達成したいところだね。

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