OPECプラスが直前の緊急会合を招集、減産緩和巡る判断に備え
(ブルームバーグ): サウジアラビアとロシアは、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の石油担当閣僚らに、28日の緊急協議を招集した。OPECプラスは計画通り来年1月から減産規模を縮小するかどうか、近く最終的な判断を下す。
OPECプラスの動向を注視する専門家の多くは、需要の強さに不確実性が残るとして、あと数カ月間は現行水準での減産が続くとみている。しかしOPEC加盟国のイラクとナイジェリアが公に不満を訴えているほか、アラブ首長国連邦(UAE)は水面下でOPECプラスの利点に疑問を呈している。こうした中で、OPECプラスがどのような決定を下すかは判然としない。
ブルームバーグが内容を確認した書簡によれば、ロシアのノバク副首相とサウジのアブドルアジズ・エネルギー相は、共同閣僚監視委員会(JMMC)の担当閣僚に非公式のビデオ会議に参加するよう要請した。
今月30日にはOPEC総会、翌12月1日に「OPECプラス」の会合が開かれる。
原題:OPEC+ Calls Last-Minute Talks to Prepare for Oil-Cuts Decision(抜粋)
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Grant Smith, Salma El Wardany, Dina Khrennikova