エリザベス女王の娘アン王女、ボディガードと不倫していた
女王の長女、実は恋多きプリンセスだった? Netflixのヒットドラマ『ザ・クラウン』のシーズン4には、「Favourites(お気に入り)」というタイトルが付けられたエピソードがある。そのなかでエリザベス女王は、アン王女と2人でランチをとりながら、あることを尋ねる。 それは、その頃広まっていた王女とある男性の噂について。この男性とは、どんな人物だったのだろうか――?
噂の男性はボディガード
そのエピソードのなかで描かれるのは、次のような場面。ある時、4人の子供たち(チャールズ皇太子、アン王女、アンドルー王子、エドワード王子)のなかで、自分にとって一番のお気に入りは誰なのかを確認しようと思い立ったエリザベス女王は、それぞれと2人きりで食事をすることに。 そして、アン王女とのランチのテーブルで、女王はそれとなく娘にあることを尋ねる。それは、その頃広まっていた「王女が護衛のピーター・クロス巡査部長と不倫関係にあるのでは」という噂について。 女王は、ロンドン警視庁はこの噂に配慮して、クロス巡査部長を内勤に戻すことを検討中だと王女に伝える。すると王女は見るからにうろたえ、そしてこう言う。 「そんなことしないで」「彼は私を幸せな気持ちにしてくれるのよ」 そんなアン王女とクロス巡査部長の関係について、わかっていることとは――?
どちらも結婚していた
ピーター・クロス巡査部長は1970年代、ロンドン警視庁に勤務していた。1979年に王室の護衛の任務にあたることを命じられ、アン王女の担当となる。だが、王女との不倫関係が噂されるようになったことで、1年足らずでその任を解かれることに(当時は2人とも結婚していた)。 周囲の話からすると、不倫していたのは確かとみられている。このドラマのなかで、ほぼ忠実に描かれている真実のひとつといってよさそう。 ただ、ドラマが触れていない興味深い事実も。それは、巡査部長によると、王女は彼に電話をかける時には、皮肉をこめた仮名を使っていたということ。その仮名「ミセス・ウォリス」は、伯父エドワード8世が王位を放棄して結婚したアメリカ人女性、ウォリス・シンプソンからとったものとみられる。 2人の関係を察知したロンドン警視庁の対応は、そのままドラマのなかで再現されている。