キャッシュレスアプリ「Revolut」がeSIM購入に対応。海外の決済と通信が簡単に
イギリスの金融ベンチャー・Revolut(レボリュート)は12月10日、日本でeSIMサービスを開始した。 【全画像をみる】キャッシュレスアプリ「Revolut」がeSIM購入に対応。海外の決済と通信が簡単に Revolut自体は、アプリ内で送金や外貨両替、Visaのプリペイドカードを発行できるキャッシュレスアプリ。すでに海外ではeSIMの購入・発行にも対応していたが、今回日本のユーザーも利用できるようになった。 Revolutには複数の有料月額プランがあるが、eSIMの購入・発行は有料プランの契約有無に関わらず利用できる。購入すれば日本を含む対応する国や地域100カ所以上でモバイル通信が可能になる。
国別以外にも地域ごとに使えるプランを購入可能
RevolutのeSIMは1GLOBALが提供する通信ソリューションで実現している。発行されるeSIMはデータ専用で、通話やSMSは利用できない。 eSIMに対応するiPhoneやAndroidスマホなどで利用でき、決済アプリであるRevolutアプリでプラン選択から、残高での購入、eSIMのインストールが完結する。 プランは国や地域によって異なるが、例えばアメリカの場合は1GB/7日間で585円、3GB/30日間で1560円、5GB/30日間で2340円になる(2024年12月10日時点)。 国別プランの他にも、「アジア太平洋」や「ヨーロッパ」「北米」などの地域を横断できるプランや、世界108カ国で使える「グローバル」プランも存在する。 購入したデータ量の残量の表示や、残りが少なくなった際のプッシュ通知などもRevolutアプリで行う。
eSIMも合わせて海外旅行で持っておきたいアプリに
昨今、海外渡航用のモバイル通信プランはさまざまな種類がある。 例えば、NTTドコモのオンライン専用プラン「ahamo」では追加料金なしで対応地域で通信ができるほか、楽天モバイルは月間2GBまで無料で対応する地域で利用できるなど、通信大手もお得なプランを用意している。 それらに比べると今回のRevolutのeSIMプランは、値段的な優位性はあまりない。 ただし、Revolut自体は前述のようにアプリ内で日本円と外貨を両替したり、両替した外貨をVisaのプリペイドカードやGoogle Payで対面決済が可能。 有料プランによっては、ATM出金の上限額が増えたり、空港ラウンジの割引が受けられるなど、海外旅行に特化した機能を持っている。 そういったアプリで海外で使えるモバイル通信プランが手軽に購入できることは、非常に利便性が高いと言えるだろう。 編集部より:初出時、Revolutの有料プランで飛行機遅延時の補償について言及しておりましたが、2024年8月31日に当該サービスは終了しており、表現を改めました。お詫びして訂正致します 2024年12月10日 10:45
小林 優多郎