コロナ禍でも好業績…レジャー客にも人気の高級ビジネスホテルを見てみよう
長期滞在型高級ホテルチェーンのAKAホテルズ&ホテルレジデンスにとって、2021年は飛躍的に成長した年となった。 【全画像をみる】コロナ禍でも好業績…レジャー客にも人気の高級ビジネスホテルを見てみよう COVID-19の間に、AKAには医療従事者や大学生など、さまざまなゲストが宿泊するようになった。 全米12カ所で運営する同チェーンは、今後2年から3年の間にさらに20カ所でオープンさせたい考えだ。 COVID-19はまだ終息していないものの、レジャーの旅行は急速に回復している。一方、旅行業界の中でまだ同様な復活を遂げていないのが出張の旅行だ COVID-19による打撃や、リモートワークの普及、出張制限などの波にもまれながら、出張旅行やそれを提供する企業はまだ回復していない Source: Insider しかし、かつて出張旅行者に愛された長期滞在型ホテルは、この不況をうまく回避してきたと、旅行調査会社Lodging Analytics Research and Consultingのライアン・メリカー(Ryan Meliker)社長はウォール・ストリート・ジャーナルに語っている Source: Wall Street Journal 中でも、特に高級感のあるセンスの良さでそれを実現しているのが、AKAホテルズ&ホテルレジデンス(AKA Hotels and Hotel Residences)だ AKAは、連休の旅行で泊まるようなホテルではないが、自らを「世界で最も住みやすいホテル」と称し、数週間から数カ月にわたって滞在するゲストを引き付けている Source: Aka 客室は豪華なスイートルームで、他にもプライベートなカクテルラウンジ、広々としたフィットネスセンター、ムービーシアターなどがある Source: Aka 数週間滞在する場合、宿泊料金は1泊250ドル(約3万2000円)から400ドル(約5万円)程度だ 一般的なホテルに比べると(長期滞在型かどうかを問わず)割高だが、これまでのところ、出張旅行が中断されているにもかかわらず、AKAの集客に問題はないようだ 同チェーンは全米各地とロンドンの1カ所で展開しており、ビジネスは活況を呈している COVID-19による打撃にもかかわらず、2020年の宿泊日数は2019年の140%増になったと、AKAの広報担当者がInsiderに語っている そして2021年末には、マイアミやロサンゼルスといった最強のロケーションでの客室稼働率がほぼ90%に達し、ホテルブランドとして飛躍的な成長を遂げた AKAは2020年以降、もはや出張旅行者のためのもうひとつの自宅のような存在ではなくなった 今やアメリカ国内のレジャー旅行客が休暇を過ごすホテルになったと、AKAのラリー・コーマン(Larry Korman)社長はInsiderに語っている。COVID-19がピークだった頃から2021年にかけて、国内レジャー客が宿泊客のおよそ半数を占めるようになったのだ COVID-19が蔓延するようになってから、AKAには幅広い客層からの予約が殺到するようになった。家族連れ、医療従事者、寮で暮らしたくない裕福な大学生、... 映画制作会社、離婚を控えた人... ...そして医療処置を目的とした宿泊客などだ、とコーマンは言う そして今、AKAはその好調な業績に乗じて、ニューヨーク、カリフォルニア、テキサス、アリゾナなど、既存及び新規のマーケットで、今後2年から3年の間に約20店舗をオープンする計画だ 「COVID-19による低迷期でも、非常に好調だった」とコーマンが言うニューヨーク、セントラルパークのAKAを見てみよう 他のAKAと同様、セントラルパークの客室タイプもワンルーム、ペントハウス、1~3ベッドルームのスイートがそろっている 広い1ベッドルームのスイートには、家具やアメニティがすべて整えられ「我が家のような」雰囲気だ キッチンにはシンク、オーブン、電子レンジ、コンロなどの一般的な設備が備わり ... 大理石のバスルームにも基本的なアメニティがすべてそろっている リビングやベッドルームは、一般的なホテルやニューヨークのアパートメントに比べると、かなり広々としている ソファ、テレビ、Wi-Fi、ケーブル類、ダイニングテーブルなどの家具や生活必需品も完備している 豪華なスイートルームだけでなく、AKAは共用スペースも充実しており、他のリーズナブルな長期滞在型ホテルとは一線を画している セントラルパークのAKAには、マッサージルームを備えた230平方メートルのフィットネスセンター、11席のムービーシアター、ランドリー設備もある 他にも、iMacが並ぶビジネスルームや食品の配達サービス… ... 階下のカフェ、近隣のレストランからの食事を提供するルームサービス ... Source: Wall Street Journal ...そして、AKAの宿泊客だけが利用できるカクテルラウンジなどがある コーマンによると、こうした特別なアメニティや共用スペースが、COVID-19の間にレジャー旅行客を引き付けたという 「今、AKAの稼働率や宿泊料金がかつてないほど上がっているのは、多くの人がそこに住むことの良さを認識してきたからだと思う」とコーマンは言う。「それはAirbnbのおかげでもあると思っている」 [原文:A luxury extended-stay hotel chain will open more locations after skyrocketing in popularity during COVID-19 ─ see inside one of its high-end NYC locations] (翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)
Brittany Chang