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現金受領後に河井陣営支援 参院選買収事件、溝手氏側の議員

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中国新聞デジタル

 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、逮捕された前法相の河井克行容疑者(57)=衆院広島3区=から現金を受け取った自民党の地方議員らが、克行容疑者の妻案里容疑者(46)の推薦はがきを用意するなどの支援に動いていたことが3日、関係者への取材で分かった。案里容疑者と同じく同党公認で同選挙区に立った溝手顕正氏を支持していた議員も含まれる。検察当局も実態を把握しており、買収意図を裏付ける行為とみている。 【表】実名で認めた広島県内の首長・地方議員と証言  克行容疑者から昨年4月初旬に30万円、同6月初旬に20万円を受領した自民党の広島市議は昨年7月の参院選公示後、自身が案里容疑者を推薦すると支持者に伝えるためのはがきを3100枚用意し、案里容疑者の陣営に提供した。案里容疑者と面識はほとんどなく、過去の参院選では溝手氏を支援していたという。  2回目の20万円は公示の約1カ月前だけに、市議は「買収の意識や選挙依頼の趣旨と感じた」と話す。一方で、同選挙区で自民党が改選2議席を独占するチャンスと考え「弱い方の案里さんを応援しようと思った」とも強調。現金授受と支援の関係性は否定した。  「もともと溝手さん。今回ももちろん(溝手氏を)やった」。克行容疑者から同5、6月に計50万円を受け取った自民党の広島県議は溝手氏を支援したとしながら、案里容疑者を推薦するはがきも30枚ほど陣営に渡した。複数の関係者によると、別の自民党県議は地盤の党支部を溝手氏と案里容疑者に振り分け、双方を応援したという。  このほか、昨年4月の広島市議選で3選を果たした市議は同5月下旬に「当選祝い」として30万円を受領。同6月22日に菅義偉官房長官らが案里容疑者の応援で市内を訪れ、演説した際には、司会を務めた。現金授受との関連については否定している。  同選挙区では、案里容疑者、6選を狙った溝手氏、野党系無所属現職の森本真治氏が2議席を巡って激戦を展開。案里容疑者が初当選し、溝手氏が落選した。  今回の事件で検察当局は、克行容疑者が票の取りまとめを依頼し、その報酬として地方議員ら94人に計約2570万円を渡したとして逮捕した。現金を受け取った側の動きにも注目し、調べを進めている。

中国新聞社

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