「パピオアイスアリーナ」 一旦“休館”し最終判断へ 福岡市
閉鎖が検討されていた福岡市唯一の常設スケートリンク「パピオアイスアリーナ」が一旦、休館することがわかりました。 時期については3月中にも発表するということです。 西部ガスのグループ会社が運営しているパピオアイスアリーナは閉鎖が検討されていましたが、休館してリンクの氷を全て溶かし設備を点検したうえで最終的に判断することになりました。 休館の時期は、利用している団体と話し合った上で3月中にも決定します。 開業以来の累積赤字が20億円以上にのぼるパピオアイスアリーナ。 リンクの氷を作るために使うフロンガスが生産停止となっていて今後、長期的に営業するためには設備の改修に5億円程度必要ということです。 ショートトラックで2020年、世界ジュニア選手権に出場した福岡市の高校生、高橋花菜さん。 小学1年生のころから、このリンクで練習してきました。 オリンピックを目指す花菜さんは、練習場所を求めてこの春から福岡を離れることを決めています。 ▼高橋花菜さん 「今の後輩たちもそこでずっと練習しないと(スケート)速くなれないし、大会にも出れないと思うので、(私が)帰省した時にも滑れるような場所を残してほしいと思う」 福岡県スケート連盟などが存続を求めて5万人を超える署名を提出している、パピオアイスアリーナ。 今回、閉鎖では無く一旦休館としたことについて、担当者はー ▼西部ガス都市開発 川島英広取締役 「選手とか利用者の方々がここを練習の拠点にされているというのもありますし、私どもの事業がただ厳しいということだけでは閉められない。(存続の)可能性があるとするならばなんらかのそこの部分(改修費用を)どこかが支援していただけるという話が出てくれば」 福岡市唯一の常設スケートリンクを残すことが出来るか? 存続への模索は続きます。
テレビ西日本