外国人居住者にとって生活がしやすいアジアの都市 トップ10(海外)
マーサー(Mercer)が毎年実施している世界生活環境調査「生活の質の高い都市ランキング」は、政治的安定や医療などの要素に注目している。 【全画像をみる】外国人居住者にとって生活がしやすいアジアの都市 トップ10 2024年のランキングでは、アジアから12都市がトップ100に入った。 アジアの都市でトップ50に入ったのは、シンガポールだけだった。 組織・人事コンサルティングのマーサーが世界生活環境調査「生活の質の高い都市ランキング」を発表した。世界5大陸、241の都市を対象にしたこのランキングは、それぞれの都市の政治的安定や医療、教育、インフラ、社会文化的環境などの評価をもとにしている。 リモートワークの時代と言うこともあり、それぞれの都市の生活費も考慮に入れられている。 マーサーによると、海外駐在者とその家族にとって最も「うまくいく移住先」は、「移動の多い人材に対応する柔軟なガバナンスと、生活の質の高さ、手頃な生活費が融合した」移住先だという。 1位のチューリッヒ(スイス)を筆頭に、ヨーロッパの都市がランキング上位を多く占めているものの、2024年のランキングではアジアから12都市がトップ100入りを果たした。アジアの都市で唯一トップ50に入ったのはシンガポールで、30位だった。 アジアのトップ10を見ていこう。
10位 アブダビ(アラブ首長国連邦) ── 全体の85位
不動産ブローカーのサヴィルズ(Savills)が8月に発表した、デジタルノマド化が進むエグゼクティブたちの間で最も人気の都市ランキングでアブダビは2位、ドバイは1位だった。 アラブ首長国連邦(UAE)の首都であるアブダビは、その現代的な街並みと巨大なショッピングセンターで知られる。InterNationsによると、人口の80%以上を外国人居住者が占めている。
9位 台北(台湾) ── 全体の85位
台湾の首都である台北は、アブダビと同じく全体の85位だった。2019年から2021年にかけて、台湾はInterNations Expat Insiderで、駐在員が享受する雇用の安定と地域経済の状況において59都市中1位だった。 2020年に台北に移住したニューヨーク出身のアレックス・ティーチーさんは、その生活の手頃さが気に入っていると以前、Business Insiderに語っていた。 「オフィスから自転車で20分くらいの場所に住んでいます。ニューヨークにいたら、同じようなものは手に入らなかったでしょう」