山口県立高の3分校、定員の半数に届かず募集停止に 閉校は2024年度末の見通し
定員割れが続く岩国高広瀬、山口高徳佐、防府高佐波の3分校について、山口県教委が2023年度から生徒の募集を停止することが26日、分かった。いずれも将来的に入学定員の半数を満たす見通しが立たないためで、在校生が卒業する24年度末に閉校する見通し。 【地図】山口県教委が募集停止する県立高3分校 県教委によると、1日現在の3分校の生徒数は広瀬20人(定員75人)佐波51人(同105人)徳佐29人(同105人)。今春の地元中学からの入学者数は各5人だった。地元中学の卒業者数に占める各分校への進学者数の割合は、直近の3年間で広瀬が21・6%、佐波が8・8%、徳佐が8・6%にとどまっていた。 各地域の児童数や地元中学に通う生徒数なども考慮すると、今後10年間の年ごとの入学者数は広瀬が4~7人、佐波が12~17人、徳佐が9~12人で推移する見込みという。いずれも定員の半分を満たさないことから、募集停止に踏み切る。 3分校を巡っては、少子化を背景に広瀬と徳佐が08年度、佐波が12年度に分校になった。県教委は20年に策定した県立高再編整備計画に生徒募集の停止を検討することを盛り込み、停止時期などを検討してきた。県内の分校では、21年度に徳山高の徳山北と鹿野の2分校で生徒の募集を停止している。
中国新聞社