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創業100年超「今治タオル」が“オンライン工場見学”に取り組む理由…コロナ時代の「信用づくり」とは

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BUSINESS INSIDER JAPAN

日本を支える製造業の現場にもアフターコロナの変革が起こっている──。オンラインで開かれた、ある工場見学を体験したあと、実感した。 【全画像をみる】創業100年超「今治タオル」が“オンライン工場見学”に取り組む理由…コロナ時代の「信用づくり」とは 8月末、今治タオルで知られる愛媛県のタオルメーカー・藤高のオンライン工場見学会に参加した。従来は商談の場にもなっていた現地の工場見学。「今治タオル」のブランドを支える創業100年超の老舗タオルメーカーの1つが、オンライン化してまで工場見学を実施するにはそれなりの理由があるはずと参加した。 藤高は愛媛県今治市に本社を構える、創業1919年の老舗タオルメーカー。自社で生産工場を持ち、糸染め加工からタオルの完成品まで一貫して手がける。2018年には東京・銀座で初の直営店を構えている。 今治はタオルの一大産地として知られ、多くのタオルメーカーや工場が集積する。今治タオルとして地域を挙げてブランド化しており、結婚式など高級贈答品としての人気が高い。

「Zoomで工場見学」の本気度に驚く

オンライン工場見学にはZoomが使用された。見学会が始まる10分前ほどから、画面上にはまず、タオルの製造工程を図と写真で紹介する映像が流れた。繊維業界を普段から取材していればよく知った内容ではあるが、普段目にしない人向けに工場見学前に簡易的な予習をする意味があった。 紹介映像が終わると、いよいよオンライン工場見学会だ。現社長の藤高亮氏が登場し、今回の企画の趣旨を説明した。 「本来なら銀座の店に皆さまをお招きして、商品の説明等々をするところだった。コロナのこういう状況で、何か他にできることはないかと考えた。今治に行かずとも工場見学してもらったらどうかと思いつき、取り組みました」 藤高社長は、本社内の100周年記念室に展示してある旧式の織機の前に移動し、どうやって織っていくのかを語り出した。 次に、画面が切り替わり、染工場が映った。普段なかなか目にすることはない巨大な染色機器を前に、担当者がどういうふうに糸を染めていくのかを解説する。カラフルなタオルで使う糸が、いかに微妙な配色調合によって染められているのかを知った。 その後も、ざまざまな工程の現場が映し出された。工場の広さ、機器の豊富さ、何より工程の清潔さに感心させられた。 最後に工員たちが揃って挨拶をし、オンライン工場見学を終えた。約40分間が経っていた。 工場の現地担当者との質疑応答がなかったのは少し残念だが、十分満足できる内容。毎日タオルを使っている時は気にしていなかったが、この工程を見せられると、タオルに対する見方もまた変わる。

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